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銀行系クレジットカードは審査基準が厳しいは本当?【三井住友VISA/JCB】

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photo By: https://www.flickr.com/photos/ehnmark/4258533987/

銀行系クレジットカードはよく審査が厳しい、審査基準が高いといわれていますが、実際はどうなのでしょうか?

銀行系クレジットカード会社の代表として三井住友カード、JCB、三菱UFJニコスがあります。三菱UFJニコスに関しては、合併してできたカード会社で、存続会社は日本信販という信販会社だったので少し毛色が違います。

三井住友カード、JCBは設立当初から銀行関連会社だったので、純粋な銀行系クレジットカード会社と言えます。

しかし、審査基準が厳しいと言われながらも、どちらもカード会員数では日本でトップクラスです。本当に厳しい審査基準だったならこんなに会員数を増やすことができるのでしょうか?

ここでは銀行系クレジットカードについて審査だけでなく、いろいろな方向から考察してみたいと思います。

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銀行系クレジットカードの審査基準は厳しいのか?

審判 審査

発行会社が銀行系クレジットカード会社と言われるくらいですから、銀行の子会社として設立しています。そう考えると審査部門は銀行の考え方や方針を強く反映していたと考えられます。

銀行は、基本的に担保なしでは個人への貸し付けはしません。無担保で銀行から借りたことがあるという人は、必ず保証会社が付いていたはずです。銀行単独で貸付する場合は不動産や預金担保が条件です。

つまり、銀行には間違っても回収できなくなる融資はしないという大原則があります。石橋を叩いて渡る審査をしているのです。こうした意識が子会社のクレジットカード会社にも少なからずあったと思われます。

つまり、銀行系クレジットカード会社の審査基準は厳しかったということが推測できます。

過去形にしたのは、今は違うだろうという推測ですが、必ずしも推測だけの話ではありません。なぜなら、本当に銀行と同じ審査をしていたら、クレジットカードを発行できるのはごく一部の人だけになってしまうからです。

つまり流通系や信販系、消費者金融系のクレジットカード会社と比べれば、確かに審査基準が厳しいと思われるかもしれませんが、普通に会社勤めで給与をもらっている人や、何年も自営業を営んでいれば審査は通過します。もちろん支払い遅延の記録があれば却下されますが、それはどこのクレジットカード会社も同じです。

むしろ銀行系クレジットカードの審査が特に厳しいのではなく、パート収入だけの申し込みや、職を転々としている人にクレジットカードを発行するほうが他カードの方がむしろ「甘すぎる」のかもしれません。

銀行系クレジットカードのメリット

三井住友VISAクラシック

三井住友VISAクラシックカード

銀行系クレジットカードのメリットは何でしょうか?

ポイントサービスは還元率0.5%と標準で、年会費は割引できますが基本的には有料です。海外旅行傷害保険といった付帯保険は利用付帯がほとんどで、JCB一般カードはOriginal Seriesができる前は海外旅行傷害保険が付帯さえされていませんでした。

全てにおいて、標準的でこれといったメリットが見当たりません。銀行系クレジットカードの最大のメリットは、目に見えない「ステータス」にあります。

銀行系クレジットカードを作りたいと思う背景には、「ステータス」に憧れるという側面があります。新入社員の時代、上司におごってもらってゴールドカードで支払うのを見た時感じた「かっこよさ」が銀行系クレジットカードにはあるのです。これはおそらく男性にしかわからない気持ちでしょう。

三井住友VISAゴールド

三井住友VISAゴールドカード

銀行系クレジットカードの男女比と流通系クレジットカードの男女比は、おそらく真逆だと思いますが、それが銀行系クレジットカードの魅力を証明しているかもしれません。

銀行系クレジットカードのステータスを象徴するカードとして、プラチナカードの存在があります。

三井住友カードには「プラチナカード」、JCBには「ザ・クラス」という最上位カードがあります。基本的にクレジットカード会社からの招待(インビテーション)がなければ入会できないので、三井住友VISAゴールドカードやJCBゴールドカード会員になることが必要です。

銀行系以外でプロパーのプラチナカードを発行しているクレジットカード会社はごくわずかです。楽天カードにはブラックカードがありますが、プロパーと言えるかどうか……。

提携カードで1つ例を出すと、クレディ・セゾンがアメックスと提携して発行している、招待なし・年会費格安で持てるプラチナカード「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エクスプレスカード」は最も難易度の低いプラチナカードではないでしょうか。

プラチナカードとしては格段に持ちやすいですが(招待不要なので自ら申し込める)、その分だけ銀行系カードに比べるとステータスは劣ります。

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銀行系クレジットカードと他のクレジットカードとの違い

銀行系クレジットカード以外に、信販系・流通系・交通系といったクレジットカードがあります。これらは銀行系と比べてどんな特徴があるでしょうか。

もし自分がクレジットカードを作るとしたら、どの系列のクレジットカードが合っているか、標準的な銀行系クレジットカードと比較するとよりわかりやすくなります。

信販系クレジットカードと銀行系クレジットカード

オリコザポイント3

信販系クレジットカードもあまり特長がありません。プロパーカードに関しては銀行系と大差ありません。

ポイントプログラムに特長を出そうとしたオリコのUptyやライフカードがありますが、今ではサービス縮小で一時ほどの人気はなくなったようです。

そのかわりジャックスは提携カードが高還元率で人気があります。漢方スタイルクラブカード、レックスカードなどは標準で1.5%の還元率を実現しています。

流通系クレジットカードと銀行系クレジットカード

エポスカード

流通系クレジットカードの特長は、年会費無料で、ポイント還元率が高く、女性会員が多いという点です。

これは銀行系クレジットカードとは正反対です。女性であれば、まず流通系クレジットカードを検討したほうがいいでしょう。銀行系クレジットカードにも女性専用カードがありますが、男性が考えた女性向けカードという気がします。

女性はもっと現実的でポイントたくさん貯まり、年会費は1円も払わないクレジットカードが好きです。特に自分がよく利用する店舗のポイントが貯まるクレジットカードがおすすめです。

エポスカード、セゾンカード、東急カード、小田急カード、ポケットカードが代表的なところです。

公式サイトエポスカード

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交通系クレジットカードと銀行系クレジットカード

アトレビューカード

交通系は流通系と被るクレジットカードもありますが、代表的なクレジットカードとしてはビューSuicaカードです。

電子マネーのSuica機能のほうがメインと言えるクレジットカードで、クレジット機能はオートチャージのためにあるようなものです。Suica利用者向けのクレジットカードで海外では使わないほうがいいでしょう。

⇒人気電子マネー付き・一体型クレジットカードの種類別まとめ|多機能を1枚に集約させよう

まとめ

銀行系クレジットカードは極めて標準的なクレジットカードです。実際には銀行系カードこそが審査もサービスも標準的なのです

ほとんどのクレジットカード会社は後発なので、銀行系クレジットカード会社よりも甘い審査基準にしたのは当然と言えば当然のことです。サービス関しても銀行系クレジットカード会社を見習って提供していたといってもいいでしょう。

その中で、銀行系クレジットカード会社よりもポイントサービスを優遇するといった発達をしていったので、すべての日本のクレジットカードの標準、基準となっているのが銀行系クレジットカードと言えます。

銀行系カードなら三井住友VISAがおすすめ

銀行系カードとして人気が高く、審査基準の面でもおすすめなのは国内VISA最大手の三井住友VISAカードです。

など、属性ごとに持ちやすいカードを用意してくれています。

カードデザインもオシャレでカッコ良く、ステータスもあるので、1枚は持っておいて損はありません。

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