クレジットカードを利用する中で多くの方が心配しているのがセキュリティの問題です。
クレジットカードを持たない方の中には、不正利用されるのが怖いからという理由が大きな割合を占めていますよね。
クレジットカードは限度額が高く、不正利用に対する補償があるとはいえ万一のことを考えると安心はできません。
ただ、クレジットカードと一言にいっても、セキュリティレベルはカードによって全く違うのをご存知でしょうか?
セキュリティや安全性に強いカードは、不正被害への防御が徹底されているのでカード利用が怖いという人でも安心して持つことができます。
そこで今回は、セキュリティ性が高く安心して利用できるクレジットカードについてご紹介していきます。
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クレジットカードのセキュリティの重要性
クレジットカードを利用する中でもっとも重要な事柄の一つとして、セキュリティが挙げられます。
クレジットカードの不正利用は年々増加傾向にあり、およそ年間100億円もの金額が不正利用被害にあっています。
⇒クレジットカード不正利用の手口と対応【盗難 スキミング フィッシング詐欺】
もっとも、この被害額のほとんどはカード保有者ではなく損害保険会社や通販会社が負担しているので、基本的に不正利用に対する補償はどのカードにも用意されています。
ただし、クレジットカードの裏面にサインがなかったり、不正利用からの日数が経ちすぎたりとすると、補償を受けられなくなる可能性があります。
また、補償されたとしても不正利用をされること自体良い気分はしませんよね。一度被害に遭うと今後クレジットカードを使いたくなくなってしまうのは当然です。
そういった意味でもクレジットカードのセキュリティは非常に重要なのですが、不正利用されてからの補償はどのクレジットカードでもありますので、より重要なのは「不正利用される前」の対策です。
この不正利用される前の対策というのは、クレジットカードによって大きく異なります。
その意味で、下記では数あるクレジットカードの中でも特にセキュリティ性に特化していて、安心して利用できるカードをご紹介していきます。
セキュリティの強い・安全性の高いクレジットカード3選
三井住友VISAクラシックカード
安全性を語るなら、銀行系カードを代表する「 三井住友VISAクラシックカード 」を抜きにしては語れません。カードの不正利用に対する対策として、実に「3本建て」の対策をしています。
1. 「顔写真」付きカードを発行可能
まず1つ目が、三井住友VISAカード特有の「写真付きカード」を発行できるという点です。クレジットカードで裏面に写真入りのカードを発行できるのは非常に珍しいです。
顔写真が入っていればパスポートと同じように他人が利用しようものなら一発でわかりますし、そもそも写真入りのカードを他人が利用しようとはあまり思いませんよね?
さらに、顔写真が入っているとサインや暗証番号以外でも本人照合を行うことができますので、安心できます。
カード裏面に顔写真を入れるかどうかは選択することが可能なので(なしも可)、セキュリティをより強化したい人はぜひ入れておきましょう。
2. カード不正使用検知システム
2つ目が「カード不正使用検知システム」です。
これは、カード会員が普段とは違う行動をした時にカードの利用を一時ストップさせるシステムです。
実際に私も、仕事の支払いで10万円以上の高額決済をしたら急にエラーが出てカードが止まったことがあります。
サポートセンターに問い合わせたところ、やはり普段の消費行動と違う高額支払いをシステムが感知して自動で止めたとのこと。事情を話して本人確認をすればすぐに解除してもらえました。下記記事はその時の対応です。
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このように、三井住友VISAカード(会社)は、カード会員のカード利用を24時間監視しているとしています。
カードの利用履歴からその人がどういう商品を購買するかをデータ化しており、過去の購買履歴や傾向と照らし合わせて不審な利用履歴があった場合は「不正利用を疑い」として一時的にカードの利用をストップさせます。
このカード不正使用検知システムは他のクレジットカードでも導入しているところが多いですが、特にこの三井住友VISAカードはこのシステムの質が高く、事前の不正利用にしっかり対応してくれます。
3. ICチップが付帯
三井住友VISAカードでは、ICチップ入りのクレジットカードを発行することが出来ます。
ICチップ付きのクレジットカードは、ICチップの中に高度で複雑な情報が入っているため、ICチップのついていない磁気ストライプタイプのカードよりもはるかに不正利用されにくいです。
ICチップのセキュリティについては下記記事が詳しいので興味があれば参考に。ひとまず、従来の磁気ストライプよりも遥かに安全性が高いです。
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さらに言えば、三井住友といえば誰もが安心して利用できる高いブランド力、そして万一問題があっても対応できるだけの高い資金力があります。
なので、もし万一クレジットカードで不正利用されてしまったときや情報流失した時なども、ブランドイメージ低下を避けるためしっかりと対応してくれるはずという安心感があります。
以上の点から、三井住友VISAカードはセキュリティにおいては他クレジットカードよりも高いクオリティとなっていて、最も安心して利用できる1枚であるといえます。
楽天カード
カード会員数1200万人以上という大人気の「 楽天カード 」も、実はセキュリティが充実しています。
さすがインターネット大手企業だけあって、特にIT関連のセキュリティが強力です。
まず、楽天カードの利用ごとに「カード利用お知らせメール」が登録しているメールアドレスに届きます。
ケータイのメールアドレスに登録しておけば、利用した金額などの詳細が書かれたメールが利用ごとに届きますので、万一の不正利用時にも迅速に気づくことが出来ます。
また、利用明細はまとめて「楽天E-navi」でも見ることが出来ます。この2段構えで確認することによって、不正利用を見逃しする可能性は極めて少なくなるはずです。
もちろん、前述のICチップも付帯していますので、スキミング対策もできていて安心して利用できるカードの一つですね。
年会費無料で人気のカードでもあり、誰にとっても非常に優秀な1枚と言えます。
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エポスカード
マルイグループでお得なのもさることながら、様々なお店で優待割引を受けることが出来る エポスカード もセキュリティがしっかりしています。
特にインターネット上の取引でのセキュリティが充実していて、「バーチャルカード」というネットショッピング時に利用できるカードを発行できます。
バーチャルカードはエポスカード本体とはカード番号が違い、なおかつ限度額も低めに設定されていますので、万一の場合でも被害は非常に限定的になります。
インターネットショッピングをする方ならエポスカードもおすすめですね。
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それでも不正利用の被害にあってしまった時の対処法
気づいたときにすぐにカード会社に連絡を
上記のクレジットカードはいずれも不正利用対策としてセキュリティが充実しているカードですが、それでも被害に遭う可能性はゼロにはできません。
万が一、不正利用の被害にあってしまったら、すぐにカード会社および警察に届け出をしましょう。
カード会社は届出に行った時点から60日前にさかのぼり損害を補てんしてくれますので、気づいたときにすぐ届出をすれば大丈夫です。
⇒ネットショッピングはクレカ決済がお得!不正利用の注意点とセキュリティ
カード裏面にサインを書いていないなど、過失があると保険対象外になることも……
ただし、上記の保険はカード利用者の過失があった場合は対象にならない場合があります。
例えば、カード裏面に署名(サイン)がなかった場合は保険の対象になりません。
カード裏の署名を面倒くさくて書かない方も中にはいますが、実はかなり重要なのでカードが届いたらいの一番で署名しましょう。
他にも、他人に暗証番号が知られてしまい、決済するときに暗証番号が使用されたときも実は保険の対象外となってしまいます。カードの取り扱いとともに暗証番号の取り扱いにも十分に注意しましょう。
ある程度は自己責任も取られるので、「どうせカード会社が補償してくれるから」と最低限の危機管理も怠っているとかなり痛い目にあいますよ。
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まとめ
不正利用に対する保険はどのクレジットカードにも付帯していますので、問題は不正利用される前のセキュリティの充実度でしょう。
- 「不正利用されても大丈夫」ではなく、
- そもそも不正利用されない!
ということが重要です。
今回紹介した3つのカードはいずれも事前の不正利用に対する対策がしっかりされているカードなので、実際に不正利用されるまで至ることはほとんどありません。
クレジットカードを初めて持つ方や、利用にあまり慣れていない方は、セキュリティが充実している上記の3つのカードから選択することをおすすめします。
公式サイト 三井住友VISAクラシックカード
公式サイト 楽天カード
公式サイト エポスカード