日本は高齢化社会と呼ばれていますが、クレジットカードに関してはどうなのでしょうか?
先進国に比べると日本全体のクレジットカード利用率は低いと言われていますが、その中で高齢者の利用率はどれくらいなのか調べてみました。
今回は、高齢者の比率がますます高くなっていく中で、高齢者のカード利用率や高齢者に対するクレジットカードの審査、おすすめのクレジットカードまでまとめてご紹介します。
ご高齢でクレジットカードを新しく持ちたい人は必見です。
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【年代別】60歳以上の高齢者のカード保有率は非常に高い
JCBの2015年の「クレジットカードに関する総合調査」の結果から、高齢者のカード利用率を検証してみましょう。
参照元http://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/20160222.pdf
年代別のクレジットカード保有率
JCBの調査結果では、クレジットカードの保有率は全体の平均で84%。特に男性の場合は年齢が高くなるにつれてきれいに保有率が高くなっています。
年代別クレジットカード保有率( )内は女性
- 20代 72.9%(74.9%)
- 30代 79.2%(85.9%)
- 40代 83.6%(83.0%)
- 50代 86.7%(91.3%)
- 60代 91.7%(89.3%)
若い年齢層がクレジットカードの保有率が高いというイメージがありますが、むしろ高齢者ほどクレジットカードの保有率が高いということがわかります。
保有率が高い高齢者ですが、実際に利用しているのでしょうか? ただ持っているだけのタンスカードになっているのでは?
クレジットカードの利用率データを見てみます。
クレジットカードの利用率
1番よく使うクレジットカード(メインカード)の利用回数(/月)は下記の通り。
- 男性:最高は40代が平均6.6回/最低は60代平均5.0回。
- 女性:最高は60代が平均6.2回/最低は20代平均4.1回
働き盛りの40代男性はやはり付き合いが多く、カード利用率が高いことをうかがわせます。
女性はもともとショッピングに利用する頻度が高いので、生活に余裕がある60代の利用頻度が高いのかもしれません。
60代男女別のカード利用業種を比較してみましょう。
業種 | 60代男性 | 60代女性 |
オンラインショッピング | 33.9%(5位) | 32.5%(5位) |
スーパーマーケット | 21.5%(2位) | 33.8%(1位) |
飲食店 | 12.5%(3位) | 15.7%(2位) |
順位は男女別に6世代中の順位です。
これを見ると、高齢者は実店舗での利用が多く、他の世代と比べるとまだネットショッピングは浸透していないようですね。
高齢者のクレジットカード保有率・利用率まとめ
クレジットカードの保有率自体は男女ともに高く、高齢者でもクレジットカードが浸透していることがわかりますが、まだ利用頻度にばらつきがあるようです。
オンラインショッピングにはネットスーパー等もあり、高齢者には重い荷物を運ばなくてもいいというメリットがあります。
実際には他の世代と比較してネットショッピングの利用頻度が低く、ネットショッピングのメリットをまだ理解していないようですね。
クレジットカード会社は利用率が低い20代の会員を増やそうとしていますが、高齢者の利用頻度を高めることも必要かもしれません。
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年金受給の高齢者でもクレジットカード審査に通るの?
高齢者は年金受給をしていることもあり、安定収入の面でクレジットカード審査は通過しやすくなっています。
一方で、あまり高齢の場合はクレジットカードの審査を通過しないというリスクがあるのも事実です。
では、クレジットカードは何歳まで申し込みができるでしょうか?
クレジットカードの申し込みができる年齢
はっきりと年齢の上限を申込基準に記載しているクレジットカードはほとんどありません。
しかし何歳でも申し込みができるとも考えられないので、その上限はどうやって判断したらいいでしょうか?
カードローンといった融資商品では20歳以上65歳未満や69歳未満といった入会条件となっているケースが多いので、クレジットカードもその年齢まで(65〜70歳程度)は申し込みが可能と判断できます。
さらにカードローンはクレジットカードよりも審査基準が厳しいことを考えると、69歳でも申し込みできる可能性が高いと判断できます。
クレジットカードによって審査基準は違いますが、70歳前後まではクレジットカードの申し込みは可能です。
年金受給者でもクレジットカードは作れる
年金受給者は国からの安定した給付金を受け取ることができるので、クレジットカードを作ることができます。
しかし同じ年金でも、厚生年金と国民年金では支給額が2倍以上違うこともあります。
そのため国民年金だけで他に収入がない場合は、クレジットカード審査を通過できないこともあります。
年金収入以外にも収入がある場合はクレジットカード申込書に必ず記載しましょう。
審査は総合判断
高齢者の審査でも、年齢だけではなく総合的な判断によってクレジットカードを発行するかどうかが決まります。
年金受給年齢でも仕事をしているのであれば申込書に勤務内容を記載しましょう。
また、年金受給者でも配偶者がいたり、同居の子供がいたりする場合は世帯収入が高くなるので審査に有利です。
申込書は家族構成もきちんと記入して、なるべくプラスの要素がわかるようにしましょう。
参考記事1%でもクレジットカード審査通過率を高める申込書の書き方
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高齢者には旅行に便利なクレジットカードがおすすめ
高齢者で生活に余裕があると、国内旅行が好きな方も多くいらっしゃいます。
クレジットカードは海外旅行向けのサービスが目立ちますが、国内旅行向けのサービスが充実しているクレジットカードもあります。
イオンSuicaカードは国内旅行傷害保険付帯
国内旅行傷害保険は一般カードにはあまり付帯されず、付帯しても死亡後遺障害だけというケースが多いです。
しかしそんな中、イオンSuicaカードでは入院・通院の補償もついています。
国内旅行傷害保険の補償
- 死亡後遺障害1000万円
- 入院日額3,000円
- 通院日額2,000円
さらにSuica機能がついており交通費を支払うのにも便利で、普段の利用でもおすすめです。
イオンカードのサービスとしてイオンの利用で様々な特典がありますが、中でも「G.G感謝デー」は毎月15日に55歳以上が5%割引という高齢者向けのサービスがお得です。
その他、イオンカードはイオンでのセール特典が多数揃っているので、生活圏内にイオンがある人は絶対に1枚持っておいた方がお得です。
イオンSuicaカードは年会費無料で付帯保険も充実しており、入会もしやすいです。高齢者には非常におすすめのクレジットカードですね。
旅行サイトじゃらん.netでお得なリクルートカード
リクルートカードも、年会費無料で国内旅行傷害保険が付帯されている非常に高機能なクレジットカードです。
残念ながら国内旅行傷害保険の補償は死亡後遺障害に限られていますが、リクルートカードのメリットは他にあります。
リクルートカードのメリット
- 基本ポイント還元率1.2%
- じゃらん.netで宿泊予約をすると還元率1.2%+2%
まず何と言っても、基本ポイント還元率1.2%という数字は年会費無料カードではトップレベルの高さです。どこでカードを使っても最低1.2%はポイントが貯まっていきます。
そして、リクルート運営の「じゃらん.net」は国内宿泊施設が予約できるWebサイトですが、リクルートカードで決済をすると、通常1.2%が3.2%のポイント還元率に跳ね上がります。
貯まったポイントは1ポイント1円として、さらにじゃらん.netでの予約に利用できます。旅行でポイントを貯めて、旅行にポイントを使うことができるわけですね。
またPontaポイントにも交換できるので、ローソンなどのPontaが利用できる加盟店も買い物に使えます。
ポイントがザクザク貯められるリクルートカードをメインカードに持っておけば、旅行費用の節約にもなるのでおすすめです。
こちらも年会費無料で入会もしやすいので、高齢者でも安心して申し込めます。
まとめ
高齢者のクレジットカード保有率は意外に高いですが、利用頻度からはまだまだ高齢者がクレジットカードを使いこなしているとは思えません。
高齢者でもクレジットカードを使えばお得になるサービスはたくさんあります。
お元気な方であれば旅行に利用したり、普段の買い物に利用したり、ネットスーパーを利用したりと使い道はたくさんあります。
クレジットカードのメリットをもっと活かして快適な老後を過ごしてはいかがでしょうか。