ポイント高還元カード

高還元率なリボ払い専用カードには注意!仕組みを知らないと危険……!

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PeteLinforth / Pixabay

クレジットカードにはポイントサービスがありますが、基本的にその還元率は0.5%なのであまりお得とは思えません。

ただし、0.5%の還元率は一般的なクレジットカードの基本的な還元率です。クレジットカードの中には、”高還元率カード”と呼ばれるお得なカードもあります。

しかし、単純に還元率が高いカードがお得かというと、損をしてしまうこともあるので注意が必要となります。

なぜ、還元率が高いのに損をするかというと、手数料負担が大きくなる高還元率カードがあるからです。リボルビング支払いを前提とした高還元率カードがそれに当たります。

損をするといいましたが、これは考え方しだいです。もともとリボ払いをメインにクレジットカードを利用している人であれば、高還元率カードは手数料負担を軽減してくれるとも言えるからです。

ここでは高還元率カードを解説しながら、どんな人に向いているのかを紹介します。ポイントに興味のある方は、ぜひ自分に向いた高還元率カードを見つけてください。

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ポイント還元率はどうやって計算する?

ポイント還元率は、クレジットカードでいくら買い物したときいくらのポイントが戻ってくるかという目安の数字です。

一般的なカードは、1000円のカード利用で1ポイントが付きます。20万円利用すると200ポイント貯まり1000円の商品と交換できるというのが一般的です(1ポイント=5円相当)。

このときの還元率は下記の計算式のとおり0.5%です。

1000円(交換商品の価値)÷200000円(カード利用額)=0.5%

還元率が1%であれば、同じ20万円のカード利用でも2000円の商品に交換できるのでお得です。クレジットカードの還元率は高いほどお得ということになりますが、これにはカード会員が負担する手数料は考慮されていません。

また、同じクレジットカードでも、商品券への交換やキャッシュバックの還元を選択すると、還元率は0.3%ほどに下がってしまいます。

単純に還元率だけではお得かどうかの判断はできませんので、一つの目安として考えておきましょう。

高還元率カード5枚をチェック!メリットとデメリットを確認しよう

実際に高還元率カードと呼ばれているクレジットカードについて解説していきます。メリットはもちろんですが、デメリットについてもチェックして、自分の使い方にマッチしているかどうかを判断しましょう。

楽天カード

楽天カード

年会費無料の楽天カードは、表面上2%の還元率と言われています。ポイントは楽天市場で使える楽天ポイントの付与となります。楽天市場では決済方法に関係なく一律1%のポイントが付くので、楽天カードの還元率としては1%です。

楽天カードの特長はポイントがプレゼントされたり、ポイントが2倍以上になったりするキャンペーンが頻繁に行われている点です。

また楽天ポイントがお得になるカードなので、楽天市場以外では還元率が下がります。楽天市場をよく利用する人でなければメリットがありません。

楽天市場限定の高還元率カードですが、来店市場内ではあらゆるものが購入できるので、ポイントの汎用性は高いといえます。

公式サイト楽天カード

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P-ONEカード<Wiz>

P-oneスタンダード

ポケットカードが発行するP-ONEカード<Wiz>は、年会費無料で、ポイントプログラムの他に、請求金1%割引制度があります。

基本的に支払い方法はリボ払いでミニマムペイメントと呼ばれる支払方法です。ポイントサービスは還元率0.5%ですが、請求金が常に1%割引されるので合計1.5%の還元率として扱われています。

P-ONEカード<Wiz>の注意点は支払い方法です。ミニマムペイメントは残高に応じた最低支払金額が設定されるので、残高の減り方が遅くなります。その分手数料負担が高いということです。

ただ、「ずっと全額支払いコース」を設定するといつでも一括払いとなりリボ手数料は発生しません。支払い方法としてはこれがおすすめです。

貯まったポイントはTポイントに交換できます。交換率は100ポイントで500Tポイントです。還元率は0.5%のままですがTポイントは1ポイント1円として使えるのですでにTポイントを利用している人には便利です。

 

リクルートカード

リクルートカード

こちらも年会費無料のリクルートカードは、基本ポイント還元率がシンプルに1.2%と、年会費無料カードでは最高クラスのポイント還元率を誇っています。

どこでカードを使っても1.2%ポイント還元となる上、電子マネーのチャージでも同率のポイントが貯まり、さらにリクルート関連サービスでは最大4%以上のポイント還元も可能と、「ポイントを貯める」ことにかけては随一の威力があるカードです。

ただし、ポイントの有効期限が1年と短いことと、貯めたポイントの使い道がリクルート関連サービスに限られるということで、やや使い道が限定的なのが弱点でもあります。

ただし、その点を除けば旅行保険もしっかり完備されており、年会費無料カードの中ではトップクラスのスペックと人気度を誇るカードだと言えます。

公式サイトリクルートカード

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漢方スタイルクラブカード

漢方スタイルクラブカードは、以前還元率1.75%がうたい文句の高還元率カードでしたが、現在では1.5%の還元率となっています。

これは1回払いの場合でリボ払いを利用すると還元率2%になります。カードの名称には多少違和感がありますが、ジャックスが発行しているクレジットカードなので特に不安はありません。

年会費は初年度無料ですが、次年度以降は税別で1500円となります。ポイント還元とは関係ありませんが、海外旅行傷害保険が自動付帯となっているので、年会費はその分と考えることができます。

ポイントプログラムでの注意点は、ポイント付与が変則的という点です。通常1000円で1ポイントですが、漢方スタイルクラブカードでは2000円で6ポイント付与されます。

また、ポイント還元も限定されていてメリットがあるのがジャックスのJデポという方法です。300ポイントで1500円分のJデポに交換できますが(還元率1.5%)、1500円請求金から差し引かれるシステムです。

リボ払いを利用しなくても1.5%の還元率が保証されているので、1回払いの利用がメインの人におすすめです。

REX CARD

ジャックスが発行するカカクコムの提携カードがREX CARDです。還元率1.5%は漢方スタイルクラブカードと同じですが、ポイントプログラムには少し違いがあります。

2000円の利用で30ポイントが付与され、1500ポイント単位でJデポに交換することができます。このカードもリボ払いでは還元率が2%にアップします。

ANAマイルへの移行もできますが、移行率は0.3%でそれほどメリットはありません。

漢方スタイルクラブカードと同様に1回払いメインの人がお得なカードですが、年会費が高い漢方スタイルクラブカードよりさらに高い2500円という年会費が設定されています。

これだけで選択肢から外す人も多いかもしれませんが、初年度無料で次年度も50万円以上の利用で年会費は無料になります。毎月42000円以上クレジットカード決済を利用している人であればお得なカードです。

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リボルビング支払いの考え方

2041487 / Pixabay

リボルビング支払いとは、分割払いと違って、いくら使っても毎月の支払金額がほぼ一定になる支払い方法です。

定額方式と定率方式の2種類あり、通常クレジットカードのショッピングでは定率方式が使われています。

定率方式

定率方式では元金を定額で指定して、残高に対して定率で計算した手数料を上乗せして支払います。

残高が多いときは支払う手数料も大きくなりますが、残高が減っていけば手数料も減るので毎月少しずつ支払金額が減っていきます。ただし、途中で買い足すと手数料は増えてしまいます。

定額方式

定額方式は、カードローンなどで主に使われている方式で、支払金額には元金と利息が含まれます。

毎月1万円の支払いであれば8000円が元金で、2000円が利息といった内訳になります。毎月定額なので支払いやすいですが、元金の減り方が遅いので利息や手数料の負担も大きくなります。

どちらの方式がいいかは考え方によりますが、支払いやすさでは定額方式、残高を減らすことでは定率方式にメリットがあります

2方式のリボ払いの使い方

高還元率カードの中には、リボ払い専用や、リボ払いにすることで還元率がより高くなるクレジットカードが少なくありません。

クレジットカード会社の立場からすると、利益率を上げることで還元率を高めているので、当然の結果と言えます。では利用するカード会員としての立場からはどうでしょうか。

手数料のかからない1回払いでも、ポイントが付けばカード会員にとってはお得なサービスです。いくらでもプラスのメリットを求めるのであれば、リボ払いは利用しないほうが得策です。

しかし、支払いやすさを優先してリボ払いを利用するのは悪いことではありません。支払いやすさの対価として手数料があるのでこれも当然のことでしょう。

普段からリボ払いを利用しているのであれば、より還元率の高いカードを利用して手数料負担を軽減するというのは、むしろ経済的な考え方です。

どちらを選ぶかは人それぞれですが、リボ払いを利用するのであれば手数料負担を少しでも軽くすることは常に考えておいたほうがいいでしょう。

⇒リボ払いと分割払いの違いとは?手数料・利子を比較すればどちらがお得かは明白

まとめ

一時期は還元率が低くなる傾向にあったクレジットカードも、今は少し持ち直して1%を超える高還元率カードの発行も増えている気がします。

クレジットカード会社は出資法の改正から過払い金返還請求が増え、利益率も大きく下がったことがポイント還元率にも影響していた時期があったようです。

還元率が持ち直していると感じるのはクレジットカード会社の経営も安定してきたことの表れかもしれません。

還元率が好転している今の時期に高還元率カードを持つのは意味のあることです。ここで得た情報を活用して、自分にとってのベストの高還元率カードを選んでください。

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