今回紹介する「P-one FLEXY」はポケットカードが発行する年会費無料の高還元率カードです。
P-one FLEXYの最大の特徴は、ポイント還元率0.5〜1%に加えて、カード請求金が自動で1%オフになる点です。つまり、合わせて1.5〜2%もお得に使うことができるカードなのです。
しかし、P-one FLEXYのデメリットとして「リボ専用カード」という点があります。
リボ専用カードはポイントを貯めても、それ以上にリボ手数料がかかるため、「リボ専用」というだけで申込を避けている人も多いでしょう。
そこで今回は、リボ専用カードであるP-one FLEXYは本当にメリットがないのか徹底的に検証してみます。
公式サイト ポケットカード「P-one FLEXY」
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P-one FLEXYリボ返済方法
P-one FLEXYの基本スペック情報は後にまとめるとして、まずは問題のリボ払いについて解説します。
一言に「リボ払い」と言っても、リボ払いにはいくつか種類があります。
P-one FLEXYの返済方式についてどんな種類なのか、メリットやデメリットを確認しておきましょう。
リボ払いの初回手数料とは?
リボ払いには、「初回手数料」がかかるものと、かからないものと2種類あります。
初回手数料は、カードショッピングした日から最初の請求日までの日数に応じてかかる手数料です。
P-one FLEXYは初回手数料がかかるタイプのリボ払いなので、実際にどれくらい負担となるのかを具体的に計算してみましょう。
P-one FLEXYの手数料率は、年14.95%で年365日の日割で計算。また、締切日は月末で支払日は翌々月1日です。
5万円の買い物を例として、手数料を考えてみます。
当月15日に50,000円の買物をして、翌々月1日に支払う場合の初回手数料の計算(対象期間を46日とする)
50,000円✕14.95%✕46/365=942円(初回手数料)
P-one FLEXYは請求の1%が自動的に割引なので、50,000円の利用では500円が割引となります。
さらに、リボ払いの利用では1,000円で2ポイント(還元率2倍)が付くので、50,000円では100ポイント付きます。
100ポイントは約500円の価値なので、自動割引とポイント還元で合計1,000円相当のトクになりますが、初回手数料とその後のリボ払いの手数料を支払うとマイナスになります。
それではリボ手数料はどれくらいかかるでしょうか?
P-one FLEXYの支払方法は「リボゾー」
P-one FLEXYでの返済方法は「リボゾー(リボ増額支払)」に限られています。
リボゾーは、1回払いを指定しても自動的にリボ払いで請求するタイプの返済方法です。
毎月の支払金額は残高によって支払金額が決まっていますが、リボゾーでは1,000円単位で好きな月に増額することができます。
また繰り上げ返済もいつでも可能です。
増額せずに50,000円を支払う場合の手数料
残高が50,000円の場合の支払金額は、3,000円となります。
年率は14.95%で本来は日割計算ですが、単純に月割(1.245%)で計算しています。
※スマホは横スクロール可能
支払 回数 |
支払 金額 |
元金 | 手数料 | 残高 |
1 | ¥3,000 | ¥2,377 | ¥623 | ¥47,623 |
2 | ¥3,000 | ¥2,407 | ¥593 | ¥45,216 |
3 | ¥3,000 | ¥2,437 | ¥563 | ¥42,779 |
4 | ¥3,000 | ¥2,467 | ¥533 | ¥40,312 |
5 | ¥3,000 | ¥2,498 | ¥502 | ¥37,815 |
6 | ¥3,000 | ¥2,529 | ¥471 | ¥35,286 |
7 | ¥3,000 | ¥2,561 | ¥440 | ¥32,725 |
8 | ¥3,000 | ¥2,592 | ¥408 | ¥30,133 |
9 | ¥3,000 | ¥2,625 | ¥375 | ¥27,508 |
10 | ¥3,000 | ¥2,657 | ¥343 | ¥24,851 |
11 | ¥3,000 | ¥2,691 | ¥310 | ¥22,160 |
12 | ¥3,000 | ¥2,724 | ¥276 | ¥19,436 |
13 | ¥3,000 | ¥2,758 | ¥242 | ¥16,678 |
14 | ¥3,000 | ¥2,792 | ¥208 | ¥13,886 |
15 | ¥3,000 | ¥2,827 | ¥173 | ¥11,059 |
16 | ¥3,000 | ¥2,862 | ¥138 | ¥8,196 |
17 | ¥3,000 | ¥2,898 | ¥102 | ¥5,299 |
18 | ¥3,000 | ¥2,934 | ¥66 | ¥2,365 |
19 | ¥2,395 | ¥2,365 | ¥30 | ¥0 |
合計 | ¥56,395 | ¥50,000 | ¥6,395 |
上記の表で確認できるように、5万円を完済するまで実に1年7ヶ月かかり、その間の支払手数料総額は6,395円となります。
つまり、とても請求金の1%割引やポイントではカバーすることできないことがよくわかります。
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P-one FLEXYでリボ払い手数料の負担を最小限にするには?
P-one FLEXYでリボ手数料の負担を減らすためには、増額支払や繰り上げ返済することが必要です。
手数料のかからない1回払いはありませんが、購入した金額と初回手数料以上の金額で返済金額を増額すれば、手数料負担は初回手数料だけで済みます。
初回手数料だけの負担であれば、請求割引とポイント還元率の合計で2%となるので、買い上げ日から支払日までの期間によってはマイナスになることもあります。
これに対して1回払が利用できる還元率0.5%のクレジットカードを利用すれば、増枠の手間もかからず0.5%は確実に得になります。
リボ払い利用の注意点
ここで、一般的なリボ払いを利用する上での注意点を確認しておきましょう。
リボ払いのデメリットは、手数料負担が大きくなるという点です。
なるべく手数料負担を少なくするためには次の点に注意して利用しましょう。
公共料金など毎月の支払はリボ払いにしない
公共料金は通常1回払しかできませんが、リボゾーのように自動的にリボ払いで請求されるサービスでは公共料金もリボ払いになります。
毎月の返済金額を上回ると翌月に繰り越すので、本来1回で終わる支払が翌月以降となるので、さらに翌月分の支払も加わり残高は増えていきます。
これを繰り返すとすぐに残高が利用枠に達してしまうので、手数料負担も大きくなり、肝心のショッピングに利用できなくなるので注意しましょう。
毎月の返済金額の設定はなるべく大きく
自分で支払える範囲内でなるべく毎月の返済金額は大きくしましょう。
さらにお金に余裕があるときは繰り上げ返済も活用して、常にカード利用枠には余裕を持たせておきましょう。
>> ポケットカード「P-one FLEXY」公式サイトはこちら-
クレジットカードの強制解約後の支払い・対応はどうなる?カード破産の原因はリボ払いが原因
一説には、クレジットカードで破産する人のほとんどがリボ払いが原因という話があります。 貸金業法や割賦販売法が改正となってからは、キャッシングや分割払いの利用を規制しているので、以前ほど多重債務に陥る危 ...
P-one FLEXYの基本スペックとメリット
P-one FLEXY | おすすめポイント |
年会費無料 還元率1%(リボ払い) カード請求金が自動1%オフ |
|
付帯保険 |
カード盗難保険 |
その他特典 |
空海外サポートサービス レンタカー5%割引 ポケットカードトラベルセンター(最大8%割引) 海外おみやげ宅配サービス |
申し込みサイト | ポケットカード「P-one FLEXY」 |
P-one FLEXY最大のメリットは、請求金1%オフに加えてポイントサービスによる還元率1%です。
ポイントプログラムの還元率は0.5%ですが、リボ払いはポイント2倍になるため、リボ専用カードのP-one FLEXYは自動的に最大で還元率1%となります。
ただし、この2%のメリットは先に解説した通り、リボ払い初回手数料によってほとんどゼロまたはマイナスとなってしまいます。
では、P-one FLEXYはどのような使い方をする人にメリットがあるでしょうか?
リボ払いを利用する人にメリットがある
もともと手数料を支払ってもリボ払いを利用したい人にとっては、P-one FLEXYはメリットがあります。
普通に利用するだけでポイント還元率2%というクレジットカードはほとんどありません。カード会員専用サイト「P-oneモール」を利用すれば、ポイント還元率はさらにアップします。
リボ払いにメリットを感じている人であれば、リボ払い手数料がかかるのは当然のことと思うでしょう。
そもそもリボ払いや分割払いに手数料がかかるのは当然のことで、海外のクレジットカードはリボ払いしかありません。
リボ払いそのものに、分割で支払うことができるというメリットがあるからです。
クレジットカードを利用している人はすべて1回払しか利用しないというわけではありません。リボ払いを利用するのであれば、還元率が高いカードを選んで負担の少ない利用を心がければいいのです。
⇒リボ払いと分割払いの違いとは?手数料・利子を比較すればどちらがお得かは明白
P-one FLEXYは審査基準が優しく通りやすい
P-one FLEXYを発行しているポケットカードは消費者金融プロミスの子会社ですが、消費者金融系のクレジットカードではありません。
もともとはマイカルカードを発行していましたが、流通系の親会社の経営不振で買収された経緯があるので、流通系クレジットカード会社としての特長が残っています。
請求金1%オフというサービスも、主婦を中心として女性に人気があるサービスです。
そのためカード会員も女性の比率が高く、審査基準も低いのでP-one FLEXYは入会しやすいクレジットカードです。
専業主婦や審査に自身のない女性・男性でも問題なく申し込んで大丈夫です。
>> ポケットカード「P-one FLEXY」公式サイトはこちらスポンサーリンク
ポケットカード発行の他のカードとの比較
ポケットカードでは、他にも請求金1%オフのクレジットカードを発行しています。
その中でP-one FLEXYはどのような特長があるのか比較してみましょう。
P-oneカード〈Standard〉
最もP-one FLEXYと違う点は「リボ専用カード」ではない、「ポイントサービス」がないという点です。
さらにリボ払い手数料が年17.95%なのでP-one FLEXYよりも3%割高です。
P-oneカード〈G〉
年会費税別3,000円で、最高2,000万円の海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険を付帯。
請求金1%オフとポケット・ポイントも付帯しているので、P-one FLEXYに付帯保険を加えた感じのサービスです。
リボ手数料はP-one FLEXYより若干高い年15%ですが、リボ専用カードではありません。一括払いでも使えますが、年会費が税別3000円かかってきます。
P-one Wiz
サービス内容としては、P-one FLEXYとほとんど同じで年会費無料のリボ専用カードです。
請求金1%オフとポイントサービスがある点も同じですが、入会後3ヶ月はポイント3倍という特典があります。
P-one FLEXYと比べると、リボ払いは「リボゾー」ではなく「後決め払い」という点に違いがあります。
後決め払いでは「ずっと全額コース」を選択できるので、初回手数料も無料で実質1回払ができます。
ただし、リボ手数料は年18%と高くなります。
初回で全額支払いをしないなら手数料が高い分だけ損してしまいます。
まとめ
P-one FLEXYは基本的にリボ払いを利用する人で、なるべく手数料負担を少なくしたいという場合にメリットがあります。
同じポケットカードの中でもリボ払い手数料率は最低の14.95%で、P-one Wizの18%と比べると3%以上の差があります。
さらにポイントサービスではポイントが通常の2倍となるので、請求金1%とあわせて2%還元となるので、リボ払いを利用する人にとっては最もおすすめでメリットがあるクレジットカードです。
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