クレジットカードを選ぶ際、多くの人が重要視するのが”ポイント還元率”です。
ただ、クレジットカードが星の数ほど発行されている現在は、各カードの競争も激化しているため”おトクな使い方”も多様に複雑化しており、単純に基礎ポイント還元率が高いカードが最もおトクに使えるとは限りません。
とはいえ、クレジットカードに特に詳しい人でもない限り、ポイントこそが最もシンプルな「クレジットカードを使うメリット」なので、やはりポイントを最大限効率的に貯めることこそ、誰にでもできる重要なことであります。
今回は、ポイント高還元率のクレジットカードの正しい使い方と、「高還元」に潜む注意点について書いていきたいと思います。クレジットカードでせっせとポイントを貯めている人にとっては、最低限の知識ですよ。
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ポイント高還元率のカードを使い尽くすコツ
ポイント高還元率カードは、基本還元率がそもそも高いカードや、ポケットカードのように利用額に関わらず一定の値引きをしてくれるものもありますが、中にはライフカードのように年間利用額が150万円以上になると翌年1%の還元率になるような場合もあります。
つまり単純な話ですが、ポイントを最大限貯めるためには”利用するクレジットカードの集中化”こそが効率化のポイントになります。
カード利用は集中させよう
高還元率カードで大きなキャッシュバックを狙うなら、一枚のカードに利用を集中させることが鉄則です。先ほど述べたライフカードのように利用金額が高くなるほど有利になるのです。
何枚も不必要にクレジットカードを持つとポイントが分散してしまいますし、支払管理が大変になります。支払不能を起こすと信用情報に響くので、所有するカードは確実に利用シーンのある最低限の枚数に抑えた方がいいです。
スキームを作ろう
高還元率カードは1枚に集中させることが一番ですが、使い分けが大切になることがあります。
人気カードで例を挙げると、ご存知の通り『イオンカード』は毎月20日と30日に周囲の道路が大渋滞になるほどの人気がある「お客様感謝デー」があります。5%の値引はどんな高還元率カードもかないません。
公式サイト イオンカード(WAON一体型)
また、ライフカードの場合は自分の誕生日月の利用はポイントが3倍になります。通常0.5%の還元率であっても1.5%になるので、高額の買い物をこの時期に集中させると効果があるでしょう。
また、MUFGの「スマート」は、ベースの還元率が0.4%と低いのですが、携帯電話の支払はポイントが0.8%と高くなります。このカードは自動キャッシュバックなので管理不要なことが魅力的ですが、おいしい部分だけ利用する事も一つのスキームです。
手間がかからない高還元率カードを探そう
高還元率カードはポイント管理が大変ですが、ポケットカードや富士通の「My Cloud Premium カード」のように利用額の1%が自動的に値引きやキャッシュバックされるカードは、ポイント管理は無用です。
「My Cloud Premium カード」は、最初の手続が若干面倒ですが、使い始めれば毎月還元率1%のキャッシュバックをもらうことができます。
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高還元率カードを選ぶ際の注意点
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クレジットカードを選ぶ際にポイントを重視する人は多いですが、ポケットカードのように1%無条件で値引きをして請求されるようなカードを持っていると、現金で支払うのは避けてクレジットカードで支払おうと思うものです。
そんな人の中には、もっと高い還元率を求めてネットで高還元率カードを探し始めることもあるでしょう。しかし、見かけの還元率ばかりに気を取られると、使い道のないポイントを貯めこむこととなり、場合によっては失効させることも少なくありません。
以下は高還元率カードを選ぶ際の注意点です。
数字だけに惑わされないこと
高還元率カードの注意点は数字だけに惑わされず、ゲットしたポイントの使い道を確認する事です。
ポケットカードのように1%の値引がされたり、NICOSのVIASOカードのようなオートキャッシュバックがされたりする形式であれば特に心配いりませんが、特定のポイントの形で還元される場合は要注意です。
例えば、会員数1200万人を誇る「楽天カード」は、年会費無料かつどこで利用しても1%還元という高還元率カードとして人気ですが、楽天をあまり利用しない人が高還元率だからと申し込んでも、還元されるのは楽天スーパーポイントなので使い残しが発生する可能性があります。
公式サイト
楽天カード
ポイントは、最終的に自分自身に「還元」されなければ意味がありません。
一番融通が利くのはキャッシュバックですが、高還元率カードの多くはポイントによるキャッシュバックです。信販会社発行のギフトカードに交換できる場合もありますが、すぐに現金化したい場合は3%程度目減りする点も欠点と言えるでしょう。
つまり、単純な”カード会社の還元率の数字”が重要なのではなく、自分に対する還元率こそが重要なのです。
ポイントは交換できなければ意味がない
還元率1.5%と多くのサイトで「最強」と言われているREXカードは、1,500ポイント単位でしか交換ができません。2,000円で30ポイントという小口の買い物に向かないポイント制度という点もありますが、このような点にも注意が必要です。
また、ポイント制の場合は有効期限が短いことにも注意が必要です。オリコカードは1年、REXカードは2年と長くはありません。
特にREXカードはポイントの交換単位が大きいため、期限切れにならないようなポイント管理も必須です。
飛行機に乗らない人にマイルは無意味
クレジットカードの中には航空会社発行のカードもあります。航空会社のマイルにすると交換率がいいと宣伝されていることもあり、入会する人もいらっしゃるでしょうが、乗らなければ意味がありませんし有効期限が来ると失効します。
JALもANAもSuicaへのポイント移行は可能であり、JALはPonta・WAONにANAは楽天Edy・Suica・nanaco・Tポイントへの移行が可能です。
ただし、無料航空券にこだわると、JALカードは200円で1マイルの換算率なので、東京大阪間のディスカウントマイルを利用しても1万マイル必要なので、200万円の利用が必要になります。
JALを多く利用する人であれば、搭乗マイルがドンドン貯まるので効率がいいのですが、クレジットカード利用だけではなかなかマイルは貯まりません。
公式サイトJALカード
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ポイント高還元率を無視するという選択
このように、高還元率カードはクレジットカードを利用するだけでキャッシュバックや値引きを受けることができる点が好評ですが、そんな風潮に完全に背を向けたクレジットカードも存在します。
年会費を1万円単位で徴収するプレミアムカードは、ポイント還元率という観点からすると「低還元率」カードです。
ダイナースの年会費は23,760円、アメックスのグリーンカードは年会費が12,960円とお安くありません。これに対し、ポイント還元率は0.3〜0.5%ほどとびっくりするほど低いです。平均的なポイント還元率はJCBやMUFGなどのような0.5%なので、割が悪いとも言えます。
しかし、これらのカードホルダーの方々はポイント還元率を重視していませんし、利用額が驚異的に高いので低還元率でもそれなりの還元額が発生するのです。
ダイナースもアメックスもグレードが高くなれば利用限度額に制限がなくなるので、その気になればベンツでもBMWでもカード決済可能です。
高還元率以外の魅力があるからこそ、驚異の年会費が成立しているのです。
プレミアムカードの中でも、ダイナースカードはグルメ派の方に大人気です。
中でも「料亭プラン」と呼ばれる料亭紹介サービスは、一見客お断りといわれる格式の高い料亭でも予約ができます。また、このような料亭やレストランを使ったイベントも開催しており、これだけのためにダイナースを利用している人もいます。
公式サイトダイナースクラブカード
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公式サイト三井住友VISAゴールドカード
まとめ
以上のように、ポイント還元率というのは単純に数字の高さに比例して誰もがおトクになるわけではありません。
カード会社もシンプルに一番良く見える数字だけを宣伝に使いますので、高還元率の裏で、実はポイント交換先が限定的であったり、ポイントの有効期限が短かったり、交換の手間が非常に面倒臭いなんてこともザラにあります。
なので、ポイント高還元カードを最大効率で使うためのポイントをまとめると、
- 還元率が高く、
- 自分に適したポイント交換先があり、
- 手軽にポイント交換が可能なカードを選び、
- 一枚に集中して使い倒すこと
だと言えます。
……とはいえ、全ての要素をそんなに都合良くカバーした完璧超人カードなんてそうないので、上記ポイントのバランスを考えながら自分のライフスタイルに適したカードを選ぶことが大切です。