クレジットカードの返済方法は、銀行口座からの自動引き落としが原則となっています。
自動的に引き落としされるので便利ですが、自動引き落としにはクレジットカード会社側の都合もあるようです。
ここでは、クレジットカードの請求金の引き落としができなかった場合、クレジットカード会社はどういった手続きをとるのか?クレジットカード会員はどう対処したらいいのか?
こうした疑問に答えながら、クレジットカードの返済と遅延した時の対処方法を解説していきます。
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クレジットカードの返済方法
前述のとおり、クレジットカードの返済は口座からの自動引き落としが一般的です。
これにはクレジットカード会社側の都合があると前述しましたが、クレジットカードが普及した当初は銀行振込用紙での返済も可能でした。それが自動引き落としに統一されたのは、クレジットカード請求金の支払い確認が早くできるからです。
自動引き落としは、口座振替書の印鑑相違に注意!
クレジットカードによっては、口座振替(自動引き落とし)の手続きができるまでクレジットカードを発行しないというケースもあります。
銀行に提出する「口座振替依頼書」は間違えないように注意して記入しましょう。手続きが不備の場合、銀行から口座振替依頼書がクレジットカード会社に返送され、再度手続きをしなければいけません。余計な手間がかかってしまう上に、カード発行も遅れることになります。
口座振替依頼書で不備になる原因は、印鑑相違が最も多くなっています。普段使っている印鑑と口座登録の印鑑が違う場合があるのでよく確認してから押印しましょう。
無事に口座登録が終了したら、引き落とし日前にクレジットカード請求金を入金しておきましょう。土日祭日の場合は翌銀行営業日が引き落とし日になります。
ほとんどの場合、当日に入金しても引き落としには間に合いますが、引き落としのタイミングはクレジットカード会社ではなく銀行の都合によります。
前日の残高で引き落としをするというケースもあるかもしれません。念のため前日に入金しておきましょう。
自動引き落とし以外の返済方法
自動引き落としが原則のクレジットカードも、コンビニATMで追加返済が可能な場合があります。
リボ払い専用のクレジットカードに多い支払方法ですが、定例返済以外に追加でいつでも返済ができるので手数料負担を軽くすることができます。リボ専用カードを利用する場合は、こうした追加返済を活用するといいでしょう。
クレジットカード請求金の支払い遅延と督促の流れ
例として、定例返済日を27日とし、引き落としができなかった場合の流れを簡単に説明します。
27日に引き落としができなかった場合、翌月の12日が最振替日になります。ただし、何度も遅延していると再振替の権利を失っていることがあります。
また再振替自体がないクレジットカード会社もあるので、まずはクレジットカード会社に問い合わせてみることが必要です。
再振替でも引き落としができない場合、クレジットカード会社は督促を開始します。
督促状の送付や電話による督促です。再振替で引き落としできない場合は、個人信用情報機関にも支払い遅延として登録されることになります。
それ以降も延滞が続くと3か月経過後ネガ情報として登録されるので、他社でも新規のクレジットカードは作れなくなります。
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引き落としができなかった時の対処方法
引き落としができない場合、そのままにしておくとカード会員資格も失い、クレジットカードが使えないばかりか、カードを返却して一括で返済しなければいけなくなります。
初めから引き落としができない事情があれば、事前にクレジットカード会社に相談しましょう。また、引き落としできなかったことに気づいた時点でやはりクレジットカード会社に連絡することが大切です。
カード会員にもうっかり支払いを忘れることや支払えない事情があるのは仕方がないことですが、問題はその後の対応です。二度目の引き落としがあるからといって放置しておくことはおすすめできません。
クレジットカード会社にいつ支払えるのかを明確に連絡して誠意を示しておくことが大切です。
未払いを放置した時のペナルティ
未払いを放置しておくと個人信用情報機関にネガ登録され、新規申し込みができなくなるのは前述のとおりです。
ネガ情報は、未払いが解消してから5年間はデータが保存されています。
新規申し込みができなくなるのは未払いのあったクレジットカード会社だけではなく、すべてのクレジットカード会社と消費者金融会社です。未払い放置のペナルティは5年にも及ぶので注意しましょう。
ネガ登録される状態になると、クレジットカード会社も法的な手続きを検討するようになります。20日以上の支払期限を記載した内容証明書が送られてくると、それは「それでも支払いがなければ裁判手続きをします」という意味です。
支払い遅延をしているクレジットカード会社に連絡を取るのは気が進みませんが、支払い遅延の事情は話をしないと伝わりません。
放置している間にも法的な手続きは進んでいきます。こまめにクレジットカード会社に連絡をして、少しずつでも支払いを続けることが最悪の事態を防ぐ唯一の方法です。
⇒クレヒスの作り方|延滞情報は何年残る?その期間はカード作れない?
まとめ
クレジットカードに限らず、借りたものを返すというのは社会生活を営む上では最小限のことです。支払えない事情があるときはなるべく早く相手方に伝えることが重要です。特にクレジットカードの支払い遅延は信用を大きく損なうことになります。
そして、その結果5年以上もクレジットカードの新規申し込みや融資を受けることができなくなってしまいます。
ここでクレジットカードの返済に関する基本的な情報を身につけていれば、支払い遅延のペナルティやその後の影響などもよく理解できたことと思います。
信用を築くには毎月確実に支払いを続けても数年かかりますが、それは3か月の延滞で失ってしまいます。せっかく築いた信用を簡単に失わないように気を付けましょう。
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