イオンやイトーヨーカドーなどのスーパーに行くと、お店で電子マネーなどの機能を使ってお得に使えるクレジットカードの入会受付や宣伝が行われていますよね。
nanacoやWAONなどの電子マネー対応クレジットカードを利用すれば、ポイントをお得に貯めたり商品を割引で購入できたりなど、確かに便利なのは間違いありません。
……このような営業トークに負けてお店でホイホイとクレジットカードを作る人も多いですが、私は必ずしもスーパー向けの電子マネーやクレジットカードを使うのがお得だとは思っていません。人によっては、シンプルに基本還元率が高いクレジットカードを使った方が良いと思っています。
よく行くスーパーや百貨店用のクレジットカードを本当に作った方がいいのか?
今回はそれをテーマに書いていきたいと思います。
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スーパー向けの電子マネーや、連携できるクレジットカードは何がお得なの?
特定のスーパーや百貨店でお得に使える電子マネーあるいはクレジットカードというのは数多くあります。メジャーどころの店舗でいうと以下の通り。
店舗で使える電子マネー・カード
- イオン:WAON( イオンカード(WAON一体型) )
- イトーヨーカドー:nanaco( セブンカードプラス )
- タカシマヤ: タカシマヤカード
- マルイ: エポスカード
- 東急百貨店: TOKYU CARD
今回は、全国展開していて電子マネー付帯カードを発行しているイオンとイトーヨーカドーを例にして取り上げてみます。
まずは、それぞれで展開している電子マネーWAONとnanacoについて基本的な説明をしておきます。
イオンではWAON、イトーヨーカドーなどではnanacoが展開
イオン:WAON
イオンで展開されている電子マネーはWAONで、先払い式の電子マネーです。300円程度でポイントカードを購入し、チャージした分の残高を支払いに使えるしくみとなっています。
WAONのメリットは支払い金額200円ごとに1ポイントを貯められることで、貯まったポイントは1ポイント1円分のWAON残高に交換でき、また支払いに使えます。
イオンで買い物をする機会が多い人は、ほとんどがWAONポイントカードか、WAON付帯の イオンカード(WAON一体型) を持っていると思います。
イトーヨーカドー:nanaco
イトーヨーカドーでは、同じく先払い式の電子マネーnanacoが展開中です。nanacoも300円で購入したカードに残高をチャージして使うしくみで、100円(税抜)につき1ポイント貯まります。
貯まったポイントはもちろんnanaco残高へ交換可能なので、イトーヨーカドーでの買い物の機会が多い人はnanacoを利用している人が多いです。
対象日に電子マネー決済で割引を受けられる
イオンは毎月20日・30日に5%オフ!
WAONでは、イオングループの店舗において毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」に買い物をすれば支払い金額が5%オフになります。
私も過去に何度か利用しましたことがありますが、支払額そのものが割引になるので、後から付与されるクレジットカードのポイント還元と違い即座に割引の恩恵を受けられるのがありがたいですね。
55歳以上の会員なら、15日の「G.G感謝デー」にもWAON決済で5%オフの値引きを受けられます。
また毎月10日は「ありが10デー」なので、WAONでの支払い時に200円につき5ポイントを貰えます。
イオンはこのように1ヶ月の間でお得な日が複数あるのが特徴です。
イオンのお得デー
- 20日・30日:支払い金額5%オフ
- 15日:55歳以上限定でWAON支払い5%オフ
- 10日:WAON支払いでポイントアップ(200円=5P)
イトーヨーカドーは毎月8のつく日に5%オフ!
nanacoをイトーヨーカドーで使う場合は、毎月8日、18日、28日の「ハッピーデー」に支払い金額が5%オフになります。
「8」の付く日なのでシンプルに覚えやすくていいですね。
電子マネー付帯のクレジットカードあり
WAON機能付きイオンカードは貯まったポイントをWAONに交換できる
WAON機能が付いていて、イオングループの店舗でお得に使えるのが イオンカード(WAON一体型) です。カードにはWAON機能が備わっているので、別途WAONのポイントカードを持つ必要はありません。
カードの基本情報は以下の通り。
年会費 | 無料 |
申込資格 | 18歳以上で電話連絡可能な方(高校生は卒業年度の1月1日以降のみ申し込み可) |
ポイント還元率 | 国際ブランド加盟店:200円につき1ポイント(0.5%) イオングループの対象店舗:200円につき2ポイント(1%) |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
追加カード | ETCカード、家族カード |
旅行傷害保険 | なし |
電子マネー | WAON、iD |
公式サイト | イオンカード(WAON一体型) |
イオンカードを持っていれば、対象日に支払いに使ってお得にポイントを貯めたり、支払額を割引にできたりするのが魅力です。
- イオングループの対象店舗でいつでも200円につき2ポイント付与
- 20日・30日にイオンカードかWAONで支払えば支払額が5%オフ
- 55歳以上は毎月15日にイオンカードかWAONで買い物をすれば支払額が5%オフ
- 毎月10日のクレジット機能による買い物はもれなく200円につき2ポイント付与
さらに貯まったポイントは、1000ポイントをWAONポイント1000円分に交換し、WAON残高へチャージできるのも見逃せません。イオンで頻繁に買い物をする人は大体がイオンカードを持っています。
また、イオン銀行を使っている人であれば、普通預金金利などがお得になる「 イオンカードセレクト 」の方が人気ですね。
詳しくは下記記事などを参考にしてください。
関連記事WAONポイントならイオンカードセレクト!お得な貯め方・使い方を解説します
関連記事イオンで最大18%割引+ポイント還元!イオンカードを使ったお得技の全て
nanaco付きセブンカード・プラスはnanacoポイントをどんどん貯められる
セブンカードプラス は、イトーヨーカドーやセブンイレブンでのクレジット支払い時やnanaco支払い時に、お得にnanacoポイントを貯められるのが特徴です。
セブンカード・プラスではカードにnanaco機能をつけたり、別途所有しているnanacoカードと紐付けて使うこともできます。
カードの基本情報は下記の通り。
年会費 | 初年度無料、2年目以降500円(前年度に5万円以上の買い物をすれば無料) |
申込資格 | 原則として18歳以上、本人または配偶者に安定した収入がある |
ポイント還元率 | セブンイレブン、イトーヨーカドーなど:200円につき3ポイント(1.5%還元) 通常のVISA、JCB加盟店:200円につき1ポイント(0.5%還元) |
国際ブランド | VISA、JCB |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
旅行傷害保険 | なし |
電子マネー | nanaco、QUICPay |
公式サイト | セブンカードプラス |
セブンカード・プラスでは、カードの利用で貯まったnanacoポイントをnanacoにチャージできます。
イオンカードだと1000ポイント貯めなければチャージなどに使えませんが、セブンカード・プラスだと細かいポイント数でもnanacoにチャージできるのが嬉しいです。
またセブンカード・プラスは、nanacoチャージでも200円ごとに1ポイント貯められます。nanacoへのチャージとnanacoでの支払いで、ポイントを二重取りできるのは大きなメリットです。
一つ注意点として、年間5万円以上クレジット決済を行わなければ翌年度に年会費が500円かかってしまいます。
1ヶ月4000円程度使えばOKなので、イトーヨーカドーで大きな買い物をする人や、よく行くコンビニがセブンイレブンであれば年間5万円の利用はすぐ超えるだろうとは思います。
関連記事nanacoチャージ可能なセブンカードプラス|コンビニカードのポイント還元率は大きな節約に
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スーパーの電子マネー付きクレジットカードのデメリットは?
以上、WAON(イオン)とnanaco(イトーヨーカドー)を代表して、スーパーでお得になる特化型カードのメリットを中心に解説しました。
ただ、私の経験から、こうした店舗特化型のカードにはデメリット・注意点もあります。
お得に使おうとすると、使えるお店=行動が大幅に制限されてしまう…
まず面倒なのが、お得に使えるお店が限られることです。
WAONやイオンカードはイオングループの店舗、nanacoやセブンカード・プラスはイトーヨーカドー等でしかお得に使えません。
- 他のお店のほうが欲しい商品を安く買える
- 同じ店に通い続けるのが飽きた
といった理由から他のお店で買い物をしたくなったとしても、心情的に他のお店に買いに行きづらくなってしまいます。手持ちの電子マネー残高を使えなかったり、ポイント還元率が下がってしまったりするためです。
さらに「お客さま感謝デー」や「ハッピーデー」などの割引対象日はお店がかなり混み合うので、時間のロスも大きくなってしまいます。
特定のお店に特化した電子マネーやクレジットカードをお得に活用しようとすると、「お得に使うための行動」にかなり制限されてしまうのが、私の場合ややストレスを感じるようになりました。
チャージ式電子マネーは端数の処理が面倒
私はWAONやnanacoなど様々な電子マネーを運用していますが、電子マネーで大変なのは端数の処理です。
例えば5000円チャージして食料品をまとめて購入するとしても、完全に5000円ピッタリ買い物をするのは難しいです。
そして電子マネーは、支払いに対応するお店でしか使えません。端数を処理するために加盟店で無駄な買い物をさせられてしまったり、買い物するお店を制限されてしまったりするのも電子マネーのイマイチな点です。
引っ越しで役に立たなくなることも
私は以前イオンの近くに住んでいたので、イオンカードを作りました。
しかし引っ越してイオンから遠くなってしまったので、近場の西友で買い物をする機会の方が圧倒的に多くなってしまい、イオンカードを使わない月も徐々に増えてきてしまっています。
特定のお店で便利に使えるタイプのクレジットカードは、引っ越しによって余り使う機会がなくなってしまう可能性もあるのです。
別にそうなればカード解約して、新しいお店に最適なカードを作り直せばいい話ではありますが、クレジットカード解約するのも面倒ですよね。なので、財布の中の無用カードと化してしまう可能性があります。
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通常ポイント還元率が高いクレジットカードでOKなのでは?
以上のように、お店特化型の電子マネーやクレジットカードは確かにお得なのですが、その店にこだわらなくてはならないため余計なストレスがかかったりします。
それなら、通常のポイント還元率が高いクレジットカードを持つ方が、お店を問わずどこでもそれなりにポイントが貯まるのでいいのではないか?
というのが、WAONやnanacoを使ってきた私の印象です。
数多くあるクレジットカードの中には、年会費無料ながら基本ポイント還元率1%を超えるカードがいくつかあります。
その中でも特におすすめなカードを2枚紹介しておきます。
基本ポイント還元率1.2%を誇るリクルートカード
年会費無料カードでは「最強」のスペックを誇るのが、 リクルートカード です。
リクルートカードは私も使っているカードなのですが、ポイント還元率はなんと基本1.2%という高さ。どこで使っても1.2%ポイントが貯まるという最強の1枚です。
年会費 | 無料 |
申込資格 | 18歳以上(高校生不可) |
ポイント還元率 | 1.2% |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高2000万円 国内旅行傷害保険:最高1000万円 |
電子マネー | なし |
公式サイト | リクルートカード |
貯まったポイントはじゃらんで旅行に使ったり、ポンパレモールでの買い物に使ったりできます。さらにPontaポイントへ交換可能なので、ローソンを始めPonta加盟店でも幅広く利用可能です。
さらにいうと、年会費無料カードながら旅行保険が国内・海外ともに付帯するのもリクルートカードの強みです。年会費無料カードなら普通は旅行保険は付かないか、付いても海外だけです。海外国内ともに旅行保険が付くカードはそうありません。
参考記事年会費無料で海外旅行保険が付帯のおすすめクレジットカードまとめ
正直、お店ごとに特化型カードを何枚も持つなら、リクルートカード1枚持っておく方が、どこでも1.2%還元でポイントはたまるし、旅行保険も付くしとコスパが良いですよね。
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Orico Card THE POINTは1%還元、ネットショッピングなら還元率アップ!
オリコカード・ザ・ポイント も私が愛用しているカードで、年会費無料で基本還元率1%と高スペックなカードです。
年会費 | 無料 |
申込資格 | 原則として18歳以上(高校生は除く) |
ポイント還元率 | 100円につき1ポイント(1%) 入会から6ヶ月間は100円につき2ポイント(2%) |
国際ブランド | MasterCard、JCB |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
旅行傷害保険 | なし |
電子マネー | iD、QUICPay |
公式サイト | オリコカード・ザ・ポイント |
Orico Card THE POINTは入会から6ヶ月間はポイント2倍(100円につき2ポイント)で貯められます。これを利用して、私は入会後半年はOrico Card THE POINTを集中的に使ってポイントを貯めまくりました。
またOrico Card THE POINTで貯まったポイントは、500ポイントをAmazonギフト券500円分に交換したり、オリコプリペイドカードへチャージしてVISA加盟店で使ったりできます。私はもっぱらAmazonギフト券に交換してAmazonでの買い物に使っています。
リクルートカードよりポイント還元率は0.2%下がりますが、その分ポイントの使い道は豊富です。Amazonで買い物する機会が多い人は有効に使えるカードです。
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まとめ
WAONやnanacoなどの電子マネーや連携できるクレジットカードがあると、確かにポイント還元や割引でお得になります。
しかし使えるお店が限られていたり、お得な還元を受けられる日が限られていたりするので、徹底活用しようとすると行動が制限されてしまうデメリットもあります。
それであれば、場所を問わずどこでもお得な還元を受けられる、リクルートカードやOrico Card THE POINTなどの高還元率なクレジットカードを選ぶ方が私としてはおすすめできます。
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