「ANAマイルを貯めて海外旅行に行きたい」「マイルで楽しく生活してみたい」そんな考えを持つ人は多くいると思います。
そこで大事なのが、マイルが貯まるクレジットカードの選び方。
どのカードを使うかだけで、年間数万〜数十万マイルもたまり方が変わってくるといっても過言ではありません。
そこで今回は、実践者としてANAマイルを毎年貯めている私が、効率面と維持費からANAマイルを貯めるのにおすすめなクレジットカード5枚を紹介します。
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年会費格安で持てる万能ゴールドカード「ANAワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)」
ANA VISAワイドゴールドカード | おすすめポイント |
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私が一番おすすめするカードが「ANA ワイドゴールドカード」です。
陸でも空でもザクザクANAマイルを貯めることができます。
ゴールドカードなのに年会費を安くできる
ANA ワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)の最大の魅力は、ゴールドカードなのに年会費を格安で持てることです。
通常年会費は14,000円+消費税とそれなりですが、VISA/MasterCardに限っては「WEB明細サービス」と「マイ・ペイすリボ(リボ払いコース)」に登録することで、年会費が最大4,500円安くなります。
JCBブランドには年会費割引はありません
ゴールドカードなのでポイントをマイルに移行するときの移行手数料も免除されており、年9,500円+消費税の格安コストで持つことができるんです。
これがANAの一般カードの場合、年会費が約2,000円とマイル移行手数料が5,000~6,000円程度かかるので、年間コストは7,000円以上になります。割引適用したワイドゴールドカードと2500円しか変わりません。
それでいてANA ワイドゴールドであれば、ボーナスマイル増量や空港ラウンジサービスなどゴールドカードならではの特典も受けることができるので、一般カードよりもコスパが良いと言えます。
リボ払い登録でマイル還元率が1.3%に
通常ANAカードで買い物をすると100円で1マイル(マイル還元率1%)が基本です(特約店では2倍)。
しかし、ANA ワイドゴールド(VISA/Master)であれば、基本のマイル還元率を1.3%まで引き上げることができます。
具体的には、まず三井住友カード(カードの発行会社)のリボ払いコースである「マイペイすリボ」に登録をします。
そして、月々の支払い金額が確定した後で、リボ払いを選択します。
ここで大切なのが、全額を支払ってはいけないということ。
数百円でもリボ払いで翌月に支払い残高を残すことで、通常ポイントと同じだけのボーナスポイントをもらうことができます。
ボーナスポイントは1ポイントあたり3マイルに交換することができます。
仮に10,000円の支払いであったなら通常ポイントが10ポイントで100マイル。さらにボーナスポイントが10ポイント付与されるので、これが1ポイント3マイルに換算され30マイル。
合計で130マイルが付与されるので、獲得できるマイルが1.3倍になります。
ランクアップによるボーナス
もう1つ、ANA ワイドゴールドカード(VISA/Master)のメリットが、前年度の利用金額に応じたボーナスです。
発行会社である三井住友VISAカードには、1年間に利用した金額に応じてボーナスポイントがもらえるサービスがあります。
前年の利用金額に応じて、Ⅰ~Ⅲのステージが設けられており、このステージに応じてボーナスポイントが付与される仕組みです。
このステージにもカード種類が関係しており、ゴールドカードの方が一般ランクよりも多くのボーナスポイントをもらうことができます。
年間の利用金額が300万円を超えるとステージⅢとなり、50万円に到達すると300ポイント(約900マイル)、その後は10万円ごとに60ポイント(約180マイル)付与されます。
次の年に同じ300万を利用すれば、ボーナスだけで約5400マイルを獲得することができます。
これもマイルにすることができるので、実質、通常の買い物で100円につき1.3マイル以上貯まるカードであると考えればよいです。
陸マイラー向け!年会費最安で持てるANA VISA一般カード
ANA VISA一般カード | おすすめポイント |
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先に紹介したANAワイドゴールドカードほどコストを払いたくない人におすすめなのが、一般グレードの「ANA VISA一般カード」です。
維持コストが安くマイル還元率がよい
ANA VISA一般カードは、年会費が税込2,180円と安いのがまずメリット。
マイル還元率をゴールドカードと同等(10マイルコース:1P=10マイル)にするなら別途6000円/年かかりますが、それでも年間8,560円(税込)なのでゴールドカードよりは安いです。
さらに、ワイドゴールドカードと同じく「WEB明細」と「マイペイすリボ」に登録することで、それぞれ年会費割引も可能。
- WEB明細登録で500円+税割引
- マイペイすリボ(リボ払い)登録で975円+税割引
さらに、ANA VISA一般カードであれば、ゴールドカードの時と同じように、「マイペイすリボ」登録からの支払いを次の月に残すことでボーナスポイント付与(マイル還元率を1.3%以上に引き上げる)が可能です。
買い物でマイルを貯めたい陸マイラー向け
ANA VISAカードのおすすめユーザーは、主にカードで買い物をしてマイルを貯めたい人の向けになります。
ボーナスマイルや旅行保険・空港ラウンジなど特典面ではさすがにワイドゴールドカードに負けるので、旅行や出張でのフライトが多い人はワイドゴールドカードの方がコスパが良いでしょう。
基本的に陸マイラーで、ショッピングでのマイル還元が目的の人は年会費格安でおすすめできる一枚です。
長期間で大量マイルを貯めたい人におすすめの「ANAアメリカンエキスプレスカード」
ANAアメックスカード | おすすめポイント |
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世界的なカードブランド「アメリカンエキスプレス」と提携しているANAカードがANAアメックスカード です。
年会費は7,000円+消費税。100円を1マイルに交換するポイント移行コースへの参加費が6,000円+消費税になります。
無期限でマイルを貯めることができる
通常、ANAマイルは有効期限が3年間です。なのでマイルを貯める速度が遅いと、3年で貯められるマイル数の範囲内でしか特典航空券などに交換できません。
しかし、ANAアメリカンエキスプレスカードは無期限にマイルを貯めることができるのが大きな魅力です。
これを可能にしているのがアメリカンエキスプレスのポイント制度で、マイルに交換する前に付与されるポイントは、ポイント移行コースに申し込みをしていれば有効期限が設定されていません。
つまり、アメックスのポイントをずっと貯めておき、いざマイルを使いたいときに一気にマイルに交換することができるのです。長期間にわたってマイルを貯めていきたいという人にはおすすめですよ。
また、アメリカンエキスプレスブランドなので一般カードでもゴールドカードに近いものであり、フライトによるボーナスマイルは10%ですが、空港のラウンジ利用や手荷物の無料配送サービスといったサービスも受けることができます。
入会キャンペーンで大量ボーナス獲得
アメリカンエキスプレスでは、顧客を獲得するため、カード発行時に限り大量のボーナスポイントが付与される特典があります。
例えば、2019年夏の時点で行われているキャンペーンでは
- 入会特典:1,000マイル
- 3か月以内のカード利用額1万円以上:2,000マイル
- 3か月以内にカード利用額20万円以上:5,000マイル
- 3か月以内にカード利用額60万円以上:21,000マイル
といった破格のキャンペーンが実施されています。
全てマイルに交換できるポイントでの付与ですが、条件を満たすだけで29,000マイル。これにカード利用のポイントも合わせると、3か月以内に60万円使えば35,000マイルが付与されます。
これだけで、東南アジア往復のエコノミークラス特典航空券と交換できてしまうレベルです。
このように強力な入会ボーナス特典があるのがANAアメリカンエキスプレスカードの魅力で、キャンペーン情報は必ずチェックしておきましょう。
→ 現在のキャンペーン情報を見る(ANAアメックス公式サイト)
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フライト回数が多い人なら間違いなくおすすめしたい「アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカード」
アメックススカイトラベラーカード | おすすめポイント |
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アメックス・スカイトラベラーカードは、特定の条件を満たす人には、ANAマイルを貯めるのにとても便利なカードになります。
年会費は10,000円+消費税とゴールドカード級のカードです。ANAマイルに移行するのであれば5,000円+消費税の手数料がかかるので安くはないですが、そのコストに見合うだけの価値があります。
どの航空会社でも対象!航空券購入時のポイント3%付与が魅力
スカイトラベラーカードはANAカードではないので、搭乗に伴うボーナスマイルやカード更新時のマイルはありません。
このカードの魅力は、航空券の購入時に付与されるポイントが3%あるということです。しかもANA便だけではありません。デルタ航空や日本航空の航空券を購入しても3%のポイントが付与されます。
では、どんな人にメリットがあるのかというと、ずばり「いろいろな航空会社を利用する人」です。
ANAカードの場合、ANAの航空券を購入するときにポイント付与率は2%になりますが、他の航空会社の航空券を購入するときにはポイント付与率が1%になってしまいます。
スカイトラベラーカードの場合、全て3%の還元率になります。
目安ですが、年間20回以上ANA便を利用するレベルであれば、ANA ワイドゴールドカード(搭乗ボーナスを含めても)より多くのマイルを貯めることができます。
注意点としては、フライト回数が少ないとANAカードでは付与される入会・継続によるボーナスマイルがない分、貯まるマイルは少なくなってしまいます。
飛行機を乗る回数が多い人ほど恩恵が大きいカードです。
ポイントは実質無期限!他の航空会社のマイルにも交換できる
スカイトラベラーカードのポイントは、無期限に貯めることができるのでマイルの有効期限を実質無くすことができます。
さらに、貯めたポイントはANAマイルだけでなく、デルタ航空をはじめとしてキャセイパシフィック航空や、少し交換率は劣るもののJALマイルにも交換することができます。
複数の航空会社のマイルを貯めている人や、各航空会社に貯まっているマイルに加算して利用したいという人にもメリットがあるカードです。
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マリオット系ホテル利用者なら絶対外せない「SPGアメリカンエキスプレスカード」
SPGアメックスカード | おすすめポイント |
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通称「SPGアメックスカード(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)」も、ANAマイルを貯めるには便利なカードです。
年会費は31,000円税抜きと高額ですが、あまり飛行機に乗らないものの、買い物などでカード払いを多用する人におすすめです。
常に1.25%のマイル還元率
マイラーにとって一番うれしいのが、常にマイル還元率が1.25%あるということです。通常ANAカードは基本マイル1%還元なので、1.25%という還元率は非常に高いと言えます。
SPGアメックスでは買い物をするとマリオット・ボンヴォイのポイントが100円で3ポイント付与されます。
基本は3分の1がマイルになりますが、60,000ポイントをまとめて交換すると25,000マイルになります。
60,000ポイントずつ交換しなければいけない条件はありますが、条件さえクリアーすれば常にマイル還元率1.25%を実現することができます。
マリオットグループのホテルステータスもついてくる
SPGアメックスに入会すると、マリオットのゴールド会員資格が自動的に付与されます。
会員レベルには3段階あり、
- プリファード会員
- ゴールド会員
- プラチナ会員
となっていますが、SPGアメックスカードを保有すると無条件で「ゴールド会員」になることができます。
ゴールド会員になるとどんな良いことがあるかというと⬇︎
ゴールド会員の特典
- スターポイントの獲得が1米ドル=2Pから1米ドル=3Pにアップ
- チェックアウト時間の延長
- 空室状況により部屋のアップグレード
- チェックイン時にウェルカムギフトのプレゼント
といったサービスがあります。
特に大きいのは、ゴールド会員になる(=SPGアメックスカードを利用する)ことで、SPGホテルの利用料金において1米ドルの利用につき3スターポイント獲得できること。50%のボーナスになるのでコレは大きいです。
貯まったポイントはSPGホテルの無料宿泊券や航空券、提携航空会社のマイルへと交換ができます。マイル交換は概ね1スターポイント=1マイルのレートで交換できるので、マイル還元効率は非常に良いのではないでしょうか。
またもちろん、SPGホテル以外で普通にカード利用する際も100円=1ポイントでスターポイントが付与されます。なので、特別にSPGホテルを頻繁に利用しない人でも、通常のショッピングで各社のマイルを貯めることは十分に可能です。
ちなみに、SPGのゴールド会員になるには、本来は「1年間に10滞在以上、または25泊以上」の条件が必要になります。結構高いハードルですが、それだけゴールド会員にはVIPサービスが用意されているということ。
そんなゴールド会員の資格が保有のみで手に入るのだから、SPGアメックスカードがゴールドカード級に属することも納得です。
海外出張や旅行、日本国内でもホテルに宿泊する機会が多ければ、恩恵を受けることができます。
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まとめ
ANAマイルを貯めるおすすめカード
- マイル還元率も高く、格安で持てる万能ゴールドカード「ANA ワイドゴールドカード」。
- 買い物でマイルを貯める陸マイラー向け、年会費最安で持つなら「ANA VISA一般カード」
- ステータス性抜群のアメックスブランド!マイルを無期限でコツコツ貯めるなら「ANAアメックスカード 」
- フライト回数が多い人は、航空券代金の3%のマイルが貯まる「アメックス・スカイトラベラーカード」
- 海外出張や旅行、日本国内でもマリオット系のホテルに宿泊する機会が多ければ「SPGアメックスカード」
今回は、ANAマイルを貯めるのにおすすめなカードを並べてみました。
大事なのは、その人によってベストなカードは違うという点です。とくに、陸(買い物)で貯めるのか/空(フライト)で貯めるのかで最適なカードは変わってくるので、自分のスタイルにあったカードを選んでみてください。
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