ANAのマイルを貯めている人にとって、1つの目標になるのが特典航空券です。
特典航空券は無料で海外に行くことができるチケットですが、数ある目的地の中でも人気が高い目的地が「ハワイ」。
しかし、実際にハワイ行きの特典航空券を調べても、人気すぎてなかなか空席が出てこないのが現状です。
そこでこの記事では、実際に無料航空券でハワイ行きを複数回実現している私が、ハワイ行きの国際線特典航空券を獲得するためのポイントと探し方について解説します。
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ハワイまでの特典航空券、必要マイル数はいくつか?
ANA国際線の特典航空券の場合
ANAで特典航空券の交換に必要なマイル数は、「目的地」と「シーズン」と「座席クラス」の3つの要素で変動します。目的地がハワイでも、シーズンや座席によって必要マイル数は変わるというわけですね。
まずANAでは、1年のカレンダーを3つのシーズンに分けています。
ポイント
- 【ローシーズン】
1/7~2/28、4/1~4/25、5/8~5/31 - 【レギュラーシーズン】
3/1~3/31、6/1~7/24、8/20~12/17 - 【ハイシーズン】
1/1~1/6、4/26~5/7、7/25~8/19、12/18~12/31
比較的閑散期がローシーズン、人が混み合うのがハイシーズンです。
それぞれのシーズンによって必要マイル数が変わり、出発日と帰国の出発日がシーズンを跨いでしまう場合には、それぞれの必要マイル数を半分にして合算したものが必要マイル数になります。
続いて、利用する座席クラスでも必要マイル数は変動します。
ANAのハワイ路線には、
- エコノミークラス
- プレミアムエコノミークラス
- ビジネスクラス
- ファーストクラス
の4クラスが設定されています。
したがって、必要マイル数をクラス別、シーズン別に分けると以下の表のようになります。
ハワイまでの必要マイル数
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミークラス | 35,000 | 40,000 | 43,000 |
プレミアムエコノミークラス | 53,000 | 58,000 | 61,000 |
ビジネスクラス | 60,000 | 65,000 | 68,000 |
ファーストクラス | 120,000 | 120,000 | 129,000 |
閑散期ほど必要マイル数が少なく、繁忙期ほど必要マイル数が増えます。少ない必要マイル数で特典航空券を取得したいのであれば、当然ながら閑散期に旅行するのがよくなります。
また、ファーストクラスについては、利用する機材によって設定されていないこともあります。
スターアライアンス特典航空券を利用する場合
もう1つ、必要マイル数で知っておきたいのがスターアライアンス特典航空券を利用したケースです。
ANAのマイルは、ANAの国際線特典航空券だけでなく、所属しているスターアライアンスの特典航空券にも使うことができるのです。
こちらはANAの特典航空券を手配することができなかった場合に、必要になります。
スターアライアンスの特典航空券にはシーズンがなく、座席クラスによって必要マイル数が変わります。
座席クラス | 必要マイル数 |
エコノミークラス | 40,000 |
ビジネスクラス | 65,000 |
ファーストクラス | 120,000 |
ご覧の通り、スターアライアンスの特典航空券になったからといって大幅に必要マイル数が増えるわけではありません。ANA国際線特典航空券のレギュラーシーズンとほぼ同じであるということは知っておくとよいです。
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予約激戦の中でハワイ行きのANA特典航空券を抑えるコツ
狙い目のシーズン時期
比較的休みの融通が利くのであれば、航空券をとりやすいシーズンを狙うのが1つ目のポイントです。
ハワイは日本から6時間近くかかり、時差もあります。
数日で2〜3日で行って帰ってくることができる場所ではないので、当然、大型連休やお盆、年末年始になると人気が高くなります。
また、夜遅く出発するので会社の帰りにそのまま空港へ直行して行くことができることから、金曜日出発(特に3連休になっている週末の)も人気が高くなりやすいです。
次に、ハワイの気候を考えてみましょう。
ハワイは亜熱帯に所属しているので季節は、雨季(10月から3月)と乾季(4月から9月)に分かれます。
当然、雨季は雨が多くなり気候も安定しないので、ベストシーズンではありません。よって4月〜9月の乾季に人気が集まります。
この2つから狙い目シーズンを導き出すと、
- 雨季でよければ2月・11月
- 乾季がよければ5月(大型連休明け)から6月にかけて
ココが狙い目になります。
特に6月は3連休もないので、特典航空券の空きが出やすくなります。
狙い目の座席クラス
特典航空券の航空券を手に入れるためには、時期と同時に狙い目のクラスも目をつけておく必要があります。
ANAの運航する日本~ホノルル便は、2019年夏のスケジュールで成田~ホノルル間に成田空港発で1便(時期によって2便)、羽田空港発で1便を運航しています。
成田空港発の飛行機は最新鋭のA380を利用し、「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」「エコノミークラス」の4クラス仕様。
羽田空港発の便はB787-9を利用し、「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」「エコノミークラス」の3クラス仕様です。
そして、ここで大切なのが「特典航空券の座席は、座席数に対して一定割合で決められている」ということです。
具体的な数字は公表されていませんが、実際に搭乗することができる人数の1割程度が特典航空券用の座席と言われています。
例えば、羽田発の機材の場合、エコノミークラスの座席数は146席(機材により変更有)、成田発のA380の場合383席。この座席数に対して一定割合で特典航空券用の座席が割り振られているのであれば、成田空港発の方が特典航空券の用の席が多く確保されていることになります。
ビジネスクラスは、座席数があるものの、特典航空券用に割り振られている席が数席しかないのでなかなか取りにくいですが、最近増えてきているプレミアムエコノミークラスは、ビジネスクラスよりも特典航空券用の枠が多いです。
よって狙い目のクラスとしては、
エコノミークラス > プレミアムエコノミークラス>ビジネスクラス
の順で、羽田空港発よりも成田空港発の便の方が取りやすい傾向があります。
予約開始は355日前の午前9時から
国際線の特典航空券を取得するのに最も大切なことが、予約開始が355日前からということです。
国内線の特典航空券は2か月前からの予約になりますが、国際線は1年近く前から予約が開始されるので注意しましょう。
そして当然ながら、発売と同時に予約をするのが最も取りやすいコツです。
そのため、国際線特典航空券を利用した旅行は1年前から計画をしましょう。
ここで1つ知っておくとよいのが、キャンセルの手数料は3,000マイル(一人)で済むということです。
マイルが無駄になると思うかもしれませんが、普通の有償航空券であっても予約のキャンセルをすると手数料が発生します。
キャンセルになっても3,000マイルで済むという考えを持っておくこともポイントです。
マイルが大量にあるのであれば、可能性のある日程をすべて予約してしまい、実際に行かなくなった日程はキャンセルをしていくというやり方もあります。
実際にこのような方法を取っている人は多く、インターネットの予約状況をチェックしていると、突然空席が発生することもあります。
こまめに予約状況を確認する
ハワイ行きの航空券は、前述したように、重複して予約をかけている人が多くいます。
そのため、特典航空券の残席は毎日変動します。
一度確認したら満席だったとあきらめるのではなく、毎日こまめに残席状況をチェックしておくのも、航空券を見つけるコツになります。
ANA以外の選択肢を考える
ハワイに行く航空機はANAだけではありません。JALやデルタ航空、ユナイテッド航空なども日本各地から運航しています。
そこで、スターアライアンスの特典航空券を利用して、ユナイテッド航空を使うのも1つの方法です。
また、ANAで往路は確保できたものの復路が満席というケースもスターアライアンス特典航空券であれば、復路にユナイテッド航空を使うことができません。
1日2便のANA便からユナイテッド航空の1便を加えた3便にすることで座席を確保できる確率は高まります。
実はソウル経由が穴場
スターアライアンスの航空会社で、ホノルル空港に就航しているのは「ANA」「ユナイテッド航空」のほかに、韓国のアシアナ航空があります。
実は、このソウル経由が穴場です。
遠回りをするので多少時間はかかるものの、スターアライアンスの特典航空券を確保できる確率が高まります。
とくにに地方都市に住んでいる人は、成田空港や羽田空港に行くよりも、地元の空港からアシアナ航空やANAでソウルに飛んで、そこからホノルルに向かった方が移動が少なく便利なケースも多いです。
しかも、韓国と日本では繁忙期がずれているので、日本の繁忙期にあたる時期でも意外と航空券を確保しやすいケースもあります。
スターアライアンス特典航空券であれば、前述のANAやユナイテッド航空と組み合わせて使うことができるので、ANA便のみの2つの選択肢から4つの選択肢に増やすことができます。
ユナイテッド航空のグアム便を使う
さらにあまり知られていないもう1つのルートが、ユナイテッド航空のグアム便を使う方法です。
日本各地からグアムを経由してホノルルに向かう方法で、これも全てユナイテッド航空で運航されているのでスターアライアンス特典航空券で発券可能です。
注意点は、このような経由便は通常の検索方法では出てこないことが多いです。
航空券の検索をする時に経由地を指定してバラバラに探しましょう。
そして、空席が見つかったら、日付とルートを指定して検索すると航空券を見つけることができます。
ハワイ路線は特典航空券だけでなく、ANAスカイコインも選択肢に
ハワイに行きたいときに、特典航空券での発券のみにこだわっているとなかなか行くことはできません。
ケースによっては、特典航空券と同等に使えるものがあります。
それがANA スカイコインです。
ANAスカイコインは、マイルから1.2〜1.7倍のレートで交換できるコインのこと。10コイン=10円として使えるので、価値としては1コイン=1円です。このコインで航空券を買ったり旅行商品を購入したりできるのです。
公式の紹介動画もあるので貼っておきます↓
ハワイ行きの航空券を検索すると、シーズンによっては往復6万円から7万円台ということもあります。
ANAマイルをスカイコインに交換場合、交換するマイルの量とANAのステータス、カードの種類によっても変わりますが、だいたい1.5倍から1.6倍にして交換できます。
例えば、40,000マイルを1.6倍で交換したとすると64,000コイン(=64,000円分相当)になります。
このスカイコインで有料のハワイ行き航空券を購入するのです。これで実質的にはマイルを使った航空券と同じになります。
しかも有償航空券でのフライトとなるので、最低でもフライトマイルの75%が旅行後に付与されます。特典航空券よりも多くの座席数が用意されているので、航空券も取得しやすくなります。
当然航空券の価格によっては、特典航空券と同じ分のマイルをスカイコインにしたとしても、足が出てしまうことがあるかもしれません。
しかし、往復でマイルが貯まること、さらに座席を確保しやすいなどのメリットがあります。
どうしてもマイルで航空券を確保できない時には、スカイコインを利用する方法もあることを知っておくとよいです。
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ANAマイルを貯めるのにおすすめのクレジットカードは?
年会費格安で持てる万能ゴールドカード「ANAワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)」
ANA VISAワイドゴールドカード | おすすめポイント |
|
まず最初におすすめすべきカードが「ANA ワイドゴールドカード」です。
陸でも空でもザクザクANAマイルを貯めることができます。
ゴールドカードなのに年会費を安くできる
ANA ワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)の最大の魅力は、ゴールドカードなのに年会費を格安で持てることです。
通常年会費は14,000円+消費税とそれなりですが、VISA/MasterCardに限っては「WEB明細サービス」と「マイ・ペイすリボ(リボ払いコース)」に登録することで、年会費が最大4,500円安くなります。
JCBブランドには年会費割引はありません
ゴールドカードなのでポイントをマイルに移行するときの移行手数料も免除されており、年9,500円+消費税の格安コストで持つことができるんです。
リボ払い登録でマイル還元率が1.3%に
通常ANAカードで買い物をすると100円で1マイル(マイル還元率1%)が基本です(特約店では2倍)。
しかし、ANA ワイドゴールド(VISA/Master)であれば、基本のマイル還元率を1.3%まで引き上げることができます。
具体的には、まず三井住友カード(カードの発行会社)のリボ払いコースである「マイペイすリボ」に登録をします。
そして、月々の支払い金額が確定した後で、リボ払いを選択します。
ここで大切なのが、全額を支払ってはいけないということ。
数百円でもリボ払いで翌月に支払い残高を残すことで、通常ポイントと同じだけのボーナスポイントをもらうことができます。
ボーナスポイントは1ポイントあたり3マイルに交換することができます。
仮に10,000円の支払いであったなら通常ポイントが10ポイントで100マイル。さらにボーナスポイントが10ポイント付与されるので、これが1ポイント3マイルに換算され30マイル。
合計で130マイルが付与されるので、獲得できるマイルが1.3倍になります。
ランクアップによるボーナス
もう1つ、ANA ワイドゴールドカード(VISA/Master)のメリットが、前年度の利用金額に応じたボーナスです。
発行会社である三井住友VISAカードには、1年間に利用した金額に応じてボーナスポイントがもらえるサービスがあります。
前年の利用金額に応じて、Ⅰ~Ⅲのステージが設けられており、このステージに応じてボーナスポイントが付与される仕組みです。
このステージにもカード種類が関係しており、ゴールドカードの方が一般ランクよりも多くのボーナスポイントをもらうことができます。
年間の利用金額が300万円を超えるとステージⅢとなり、50万円に到達すると300ポイント(約900マイル)、その後は10万円ごとに60ポイント(約180マイル)付与されます。
次の年に同じ300万を利用すれば、ボーナスだけで約5400マイルを獲得することができます。
これもマイルにすることができるので、実質、通常の買い物で100円につき1.3マイル以上貯まるカードであると考えればよいです。
長期間で大量マイルを貯めたい人におすすめの「ANAアメリカンエキスプレスカード」
ANAアメックスカード | おすすめポイント |
|
世界的なカードブランド「アメリカンエキスプレス」と提携しているANAカードがANAアメックスカード です。
年会費は7,000円+消費税。100円を1マイルに交換するポイント移行コースへの参加費が6,000円+消費税になります。
無期限でマイルを貯めることができる
通常、ANAマイルは有効期限が3年間です。なのでマイルを貯める速度が遅いと、3年で貯められるマイル数の範囲内でしか特典航空券などに交換できません。
しかし、ANAアメリカンエキスプレスカードは無期限にマイルを貯めることができるのが大きな魅力です。
これを可能にしているのがアメリカンエキスプレスのポイント制度で、マイルに交換する前に付与されるポイントは、ポイント移行コースに申し込みをしていれば有効期限が設定されていません。
つまり、アメックスのポイントをずっと貯めておき、いざマイルを使いたいときに一気にマイルに交換することができるのです。長期間にわたってマイルを貯めていきたいという人にはおすすめですよ。
また、アメリカンエキスプレスブランドなので一般カードでもゴールドカードに近いものであり、フライトによるボーナスマイルは10%ですが、空港のラウンジ利用や手荷物の無料配送サービスといったサービスも受けることができます。
入会キャンペーンで大量ボーナス獲得
アメリカンエキスプレスでは、顧客を獲得するため、カード発行時に限り大量のボーナスポイントが付与される特典があります。
例えば、2019年夏の時点で行われているキャンペーンでは
- 入会特典:1,000マイル
- 3か月以内のカード利用額1万円以上:2,000マイル
- 3か月以内にカード利用額20万円以上:5,000マイル
- 3か月以内にカード利用額60万円以上:21,000マイル
といった破格のキャンペーンが実施されています。
全てマイルに交換できるポイントでの付与ですが、条件を満たすだけで29,000マイル。これにカード利用のポイントも合わせると、3か月以内に60万円使えば35,000マイルが付与されます。
これだけで、東南アジア往復のエコノミークラス特典航空券と交換できてしまうレベルです。
このように強力な入会ボーナス特典があるのがANAアメリカンエキスプレスカードの魅力で、キャンペーン情報は必ずチェックしておきましょう。
→ 現在のキャンペーン情報を見る(ANAアメックス公式サイト)
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まとめ
ANAの特典航空券を利用して、人気のリゾート地であるハワイに行きたい場合には、激戦の予約を勝ち抜かなければ確保できません。
確保するポイントとしては、閑散期の大型機で運航されている便で、しかもできるだけ早く予約することがポイントになります。
同じ航空連合に所属している便を使えるスターアライアンス特典航空券であれば、往復の航空便選択肢を増やすことができるので、席を確保しやすくなります。
どうしても特典航空券で確保できない場合には、マイルをスカイコインに変えて有償航空券を発券しても、航空券価格によっては、特典航空券の必要マイル数と変わらないケースも出てきます。