ANAマイルの使い道として最も定番なのが特典航空券への交換です。貯めたマイルで旅行に行くのはマイラーの最高の楽しみですよね。
マイル旅行の人気スポットとして今回テーマにしたいのが、アメリカ西海岸の大都市「ロサンゼルス(LA)」。
ビジネスでも重要な都市ですが、ディズニーランドやハリウッドなど観光スポットも豊富にあるので、観光客も非常に多いです。
そのため、日本とロサンゼルスを結ぶ航空便は多く、また年間を通して搭乗率が高いのも特徴ですね。
この記事では、ANAマイルを使ってロサンゼルス旅行に行くためのコツやポイントをまとめていきます。
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まず知っておきたい!ロサンゼルス線の基本知識
ロサンゼルスと東京を結ぶ便は、需要が高いためたくさんの航空会社が運航しています。
東京発と大阪発を含めると、以下の6社が競合している路線です。
- ANA
- JAL
- ユナイテッド航空
- アメリカン航空
- デルタ航空
- シンガポール航空
東京発では、成田空港と羽田空港発の2路線があります。
かつては大韓航空も就航していましたが、この路線は現在ホノルル路線に変更されました。
複数就航している航空会社の中で、ANAのマイルを利用して使うことができる航空会社は「ANA」「ユナイテッド航空」「シンガポール航空」になります。
機材は全てB777型(一部の便でB787の3クラス)の大型で、利用クラスは、
- エコノミークラス
- プレミアムエコノミークラス
- ビジネスクラス
- ファーストクラス
を有しています。
ロサンゼルスに行くまでの必要マイル数は?(ANAマイル)
日本とロサンゼルスの間はANAとスターアライアンス所属の航空会社が就航しているので、必要なマイル数はANAを使う場合と、他のスターアライアンス所属航空会社を使う場合とで変わってきます。
【LA行き】ANA国際線特典航空券の必要マイル数
ANAの国際線特典航空券の場合、必要マイル数は「シーズン」と「利用クラス」によって変動します。
ロサンゼルスの場合は、シーズン/クラスごとに必要マイル数は以下の通り。
3つのシーズン(2019年版)
ローシーズン | 1/7~2/28、4/1~4/25 |
レギュラーシーズン | 3/1~3/31、5/8~7/24、8/20~12/17 |
ハイシーズン | 1/1~1/6、4/26~5/7、7/25~8/19、12/18~12/31 |
クラス・シーズン別必要マイル数
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミークラス | 40,000 | 50,000 | 55,000 |
プレミアムエコノミークラス | 62,000 | 72,000 | 77,000 |
ビジネスクラス | 75,000 | 85,000 | 90,000 |
ファーストクラス | 150,000 | 150,000 | 165,000 |
参考:ANAマイルチャート
スターアライアンス提携の航空会社の必要マイル数
日本とロサンゼルスは、ANA以外にも、ANAが加盟しているスターアライアンスの航空会社も多数就航しています。ANAマイルでは、ANA以外のスターアライアンス加盟会社で使える「スターアライアンス特典航空券」に交換することもできます。
ANAで特典航空券の空席がないとき、また往路はANAに空席があっても復路にスターアライアンスの航空会社にしか空席がないケースもあります。
こうしたときに、スターアライアンス特典航空券が使えます。
スターアライアンス航空券は、ANAの特典航空券とは違い、シーズンによる必要マイル数の変動はありません。シンプルに利用クラスによって必要マイル数が決まります。
スターアライアンスの必要マイル数
利用クラス | 必要マイル数 |
エコノミークラス | 50,000 |
ビジネスクラス | 85,000 |
ファーストクラス | 150,000 |
スターアライアンス特典航空券は、ANA国際線特典航空券のレギュラーシーズンの必要マイル数とほとんど変わりませんね。
そのため、必要マイル数で簡単に比較するならば、
- ローシーズン:ANA国際線特典航空券の方がお得
- レギュラーシーズン:ほぼ変わらない
- ハイシーズン:スターアライアンス特典航空券の方がお得
ということになりますね。
ロサンゼルス行きの路線ルート考察
ロサンゼルス行きの路線ルートは選択肢が多い
やはり世界的大都市とあって、ロサンゼルス行きの航空便は多数あります。
ANAの直行便だけでも1日3便、ここにスターアライアンス加盟航空会社の直行便も含めると1日5便まで増えますが、乗継便も含めていくとさらに選択肢が増えます。
例として、ANAのスターアライアンス特典航空券で空席照会をすると、よく出てくるルートには以下のものがあります。
日本からロサンゼルス行きルート例
- 日本→(ANAまたはユナイテッド航空)→サンフランシスコ→(ユナイテッド航空)→ロサンゼルス
- 日本→(ANAまたはエアカナダ)→バンクーバー→(エアカナダ)→ロサンゼルス
- 日本→(ANA)→シアトル→(ユナイテッド航空)→ロサンゼルス
他にも、必要マイル数は増えてしまうもののソウル経由、北京経由、ホノルル経由などルートそのものは非常にたくさんあります。
したがって、あらゆるルートを丹念に探していけば、繁忙期であっても航空券を確保できる確率は高いです。
では、検索していくときにおすすめルートはどれなのか?
当然ながら、直行便を確保できれば直行便が最短時間で行けるのでベストです。
ただし直行便はそれだけ激戦になるので、経由便も選択肢に入れておいた方がいいでしょう。
経由便でLA行きのおすすめルート①「バンクーバー経由」
経由便のおすすめルートとして1つ目は「バンクーバー経由」です。
理由としてまず、便数が多いということ。そしてバンクーバーはサンフランシスコに比べると需要が低く、ビジネス需要の小さい都市なので、観光シーズンを除くと空席が比較的見つかりやすい路線だからです。
しかもカナダ経由の場合、バンクーバー空港で荷物を一旦ピックアップすることなく乗継をすることができます。
バンクーバー空港は乗継のしやすさで北米でも有名な空港であり、どうしても乗継便を使わなければいけないのであればバンクーバー経由がおすすめです。
経由便でLA行きのおすすめルート②「ソウル経由」
2つ目のおすすめルートが「ソウル経由」です。
昔から格安チケットとして有名なソウル経由のロサンゼルス行きですが、地方居住者からするとメリットがあります。
まず、ソウルに向かうスターアライアンスメンバーのアシアナ航空が多くの地方空港に就航しており、地方空港から東京まで出てきて、そこから乗り換えるよりも短時間で済ませることができます。
ソウル・仁川空港も乗り継ぎ客を意識した造りになっており、日本語表示も多いので安心して乗り換えすることができます。
もちろん荷物をピックアップすることなく乗継ができるので、乗り換えの手間が少ないです。
このことから、経由便として私がおすすめするなら「バンクーバー経由」と「ソウル経由」になります。
ロサンゼルス行きの特典航空券を確保するポイントとコツ
閑散期の狙い目のシーズンは2月、10〜11月
年間を通して、ビジネス・観光での需要が高い日本とロサンゼルス便は特典航空券が取りにくい路線の1つです。
そんな中でも一般的に閑散期とされているシーズンは2月、6月、9月〜11月になります。
ただし、6月や9月はアメリカの年度末に当たり長期休暇の時期でもあるので、予約が取りにくい傾向があります。
したがってシーズンで狙うのであれば、2月や、10月〜11月にかけてが良いでしょう。
利用クラスの狙い目は「プレミアムエコノミー」
ロサンゼルス線の予約を取りたいのであれば、まず予約開始の約1年前には旅行計画を立てることが大事。
繁忙期などはすぐに売り切れになってしまうためです。特にビジネスクラスについては、元々ビジネス需要の高い路線のため、特典航空券用に用意されている座席数も少なくなかなか取れないです。
一方で、エコノミークラスはビジネスクラスに比べれば取れる可能性がまだ高いです。しかし、ANAがロサンゼルス線に投入している機材(B777-300ER)はエコノミークラスの座席数が少なく、有償航空券に回されることが多いので、特典航空券ではなかなかエコノミークラスも取りにくいです、
そこで狙い目になるのが、プレミアムエコノミークラスです。
有償航空券でも少し高く、ツアーなどの安いチケットでは出回りにくい座席のため、意外と空席があることがあります。
さらに言うとエコノミークラスを狙うのであればANAではなく、同じ路線に就航しているユナイテッド航空やシンガポール航空の方が空席がある可能性が高いです。
狙い目は成田発の遅く出る便(NH6/NH175)
東京-ロサンゼルス路線は、スターアライアンスの航空会社を含めると1日に5便が飛んでいます。
その中でまず、一番人気が高い(=激戦)のが羽田発のロサンゼルス便です。
羽田を深夜に出発するため、仕事が終わってから乗ることができること、そして都心、国内線から乗り継ぎがしやすいメリットなどがあり予約が埋まりやすいです。
逆に狙い目になるのが、成田空港発の便です。しかも成田空港を遅く出るNH6、復路はロサンゼルス空港を出るのが早いNH175の方が空席が多い傾向があります。
ANAで行きたいのであれば、この便を狙いましょう。
さらに遅い便にシンガポール航空のロサンゼルス便がありますが、こちらは特典航空券向けに振り分けられている座席数が少ないので予約は取りにくいです、
ANAよりもイメージ的に敬遠されやすいユナイテッド航空も意外と空席が多く、直行便は取りにくくても羽田空港からサンフランシスコに向かう便や、関西国際空港からサンフランシスコに向かう便は比較的空席があります。
ユナイテッド航空の方が空席が多い傾向にある
LAに限らず日本と北米の各都市を結ぶ便全体に言える傾向ですが、日系航空会社の人気は高く、一方で米系航空会社は人気が低い傾向があります。
この差はそのまま特典航空券の空席状況にも表れていて、ANA便よりもユナイテッド航空で運航されている便の方が空席は多い傾向があります。
これは単に人気の問題だけでなく、供給している座席数のうちどれだけを特典航空券の座席に割り当てるかは各航空会社の判断に任されており、ユナイテッド航空はANAよりも特典航空券用の座席数が多いのではないかと言われています。
よってロサンゼルス便に限らず、ANAのマイルを利用して北米を目指すのであれば、ANAの国際線特典航空券を狙うよりも、スターアライアンス特典航空券を使ってユナイテッド航空を利用する方が航空券は確保しやすいです(あくまで特典航空券の確保のしやすさのみの話ですが)。
空席を検索するときは路線ごとに検索すること
特典航空券を検索するときにも1つポイントがあり、「東京からロサンゼルス」のように検索してしまうと表示される路線数が限られます。
航空券を探すときには、「東京からサンフランシスコ」「東京からバンクーバー」のように太平洋を渡るメイン路線を先に検索し、空席状況を確認します。
そして、空席があった区間を記録して、今度は「東京からバンクーバーと、バンクーバーからロサンゼルス」のように都市間ごとに検索しましょう。
この方がよりたくさんの航空便を調べることができるので、空席を見つけやすくなります。
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ANAマイルを貯めるのにおすすめのクレジットカードは?
長期間で大量マイルを貯めたい人におすすめの「ANAアメリカンエキスプレスカード」
ANAアメックスカード | おすすめポイント |
|
世界的なカードブランド「アメリカンエキスプレス」と提携しているANAカードがANAアメックスカード です。
年会費は7,000円+消費税。100円を1マイルに交換するポイント移行コースへの参加費が6,000円+消費税になります。
無期限でマイルを貯めることができる
通常、ANAマイルは有効期限が3年間です。なのでマイルを貯める速度が遅いと、3年で貯められるマイル数の範囲内でしか特典航空券などに交換できません。
しかし、ANAアメリカンエキスプレスカードは無期限にマイルを貯めることができるのが大きな魅力です。
これを可能にしているのがアメリカンエキスプレスのポイント制度で、マイルに交換する前に付与されるポイントは、ポイント移行コースに申し込みをしていれば有効期限が設定されていません。
つまり、アメックスのポイントをずっと貯めておき、いざマイルを使いたいときに一気にマイルに交換することができるのです。長期間にわたってマイルを貯めていきたいという人にはおすすめですよ。
また、アメリカンエキスプレスブランドなので一般カードでもゴールドカードに近いものであり、フライトによるボーナスマイルは10%ですが、空港のラウンジ利用や手荷物の無料配送サービスといったサービスも受けることができます。
入会キャンペーンで大量ボーナス獲得
アメリカンエキスプレスでは、顧客を獲得するため、カード発行時に限り大量のボーナスポイントが付与される特典があります。
例えば、2019年夏の時点で行われているキャンペーンでは
- 入会特典:1,000マイル
- 3か月以内のカード利用額1万円以上:2,000マイル
- 3か月以内にカード利用額20万円以上:5,000マイル
- 3か月以内にカード利用額60万円以上:21,000マイル
といった破格のキャンペーンが実施されています。
全てマイルに交換できるポイントでの付与ですが、条件を満たすだけで29,000マイル。これにカード利用のポイントも合わせると、3か月以内に60万円使えば35,000マイルが付与されます。
これだけで、東南アジア往復のエコノミークラス特典航空券と交換できてしまうレベルです。
このように強力な入会ボーナス特典があるのがANAアメリカンエキスプレスカードの魅力で、キャンペーン情報は必ずチェックしておきましょう。
→ 現在のキャンペーン情報を見る(ANAアメックス公式サイト)
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年会費格安で持てる「ANAワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)」
ANA VISAワイドゴールドカード | おすすめポイント |
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ゴールドカードになりますが、年会費を安く持てる点でおすすめなのが「ANA ワイドゴールドカード」です。
陸でも空でもザクザクANAマイルを貯めることができます。
ゴールドカードなのに年会費を安くできる
ANA ワイドゴールドカード(VISA/MasterCard)の最大の魅力は、ゴールドカードなのに年会費を格安で持てることです。
通常年会費は14,000円+消費税とそれなりですが、VISA/MasterCardに限っては「WEB明細サービス」と「マイ・ペイすリボ(リボ払いコース)」に登録することで、年会費が最大4,500円安くなります。
JCBブランドには年会費割引はありません
ゴールドカードなのでポイントをマイルに移行するときの移行手数料も免除されており、年9,500円+消費税の格安コストで持つことができるんです。
リボ払い登録でマイル還元率が1.3%に
通常ANAカードで買い物をすると100円で1マイル(マイル還元率1%)が基本です(特約店では2倍)。
しかし、ANA ワイドゴールド(VISA/Master)であれば、基本のマイル還元率を1.3%まで引き上げることができます。
具体的には、まず三井住友カード(カードの発行会社)のリボ払いコースである「マイペイすリボ」に登録をします。
そして、月々の支払い金額が確定した後で、リボ払いを選択します。
ここで大切なのが、全額を支払ってはいけないということ。
数百円でもリボ払いで翌月に支払い残高を残すことで、通常ポイントと同じだけのボーナスポイントをもらうことができます。
ボーナスポイントは1ポイントあたり3マイルに交換することができます。
仮に10,000円の支払いであったなら通常ポイントが10ポイントで100マイル。さらにボーナスポイントが10ポイント付与されるので、これが1ポイント3マイルに換算され30マイル。
合計で130マイルが付与されるので、獲得できるマイルが1.3倍になります。
ランクアップによるボーナス
もう1つ、ANA ワイドゴールドカード(VISA/Master)のメリットが、前年度の利用金額に応じたボーナスです。
発行会社である三井住友VISAカードには、1年間に利用した金額に応じてボーナスポイントがもらえるサービスがあります。
前年の利用金額に応じて、Ⅰ~Ⅲのステージが設けられており、このステージに応じてボーナスポイントが付与される仕組みです。
このステージにもカード種類が関係しており、ゴールドカードの方が一般ランクよりも多くのボーナスポイントをもらうことができます。
年間の利用金額が300万円を超えるとステージⅢとなり、50万円に到達すると300ポイント(約900マイル)、その後は10万円ごとに60ポイント(約180マイル)付与されます。
次の年に同じ300万を利用すれば、ボーナスだけで約5400マイルを獲得することができます。
これもマイルにすることができるので、実質、通常の買い物で100円につき1.3マイル以上貯まるカードであると考えればよいです。
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まとめ
日本からロサンゼルスは、ANAとその提携航空会社だけでも1日5便以上ありますが、ビジネスと観光の両面で人気の高い都市だけに特典航空券が取りにくい区間でもあります。
しかし、経由便がたくさんあり、特にバンクーバーやサンフランシスコも便数が多い都市なので、これらの都市を経由するルートを探せば、特典航空券を見つける確率は高くなります。
シーズンによって取りやすいのは閑散期の10月から11月であり、ANA国際線特典航空券でしか取得できないプレミアムエコノミークラスは狙い目です。
また、ANAよりも同じ路線を飛んでいるユナイテッド航空の方が空席がある確率が高く、ANAで狙いたい場合には羽田発より成田発の方が見つかる確率は高いです。
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