人生初の海外旅行を機に、初めてクレジットカードを作る人はかなり多いです。10代後半〜20代前半の人(とくに大学生)は特に多いかと思います。
筆者の私自身も、20歳のときに初海外としてニューヨークに行くため、初めてクレジットカードを作りました。
当時の私は母親に言われるがままにクレジットカードを作った(というより持たされた)わけですが、いま当時のことを聞き返してみると子供に渡すクレジットカード選びに悩んだそうです。
私の親に限らず、そんな両親は日本に多くいるはずです。
子供を初めて海外に送り出すとき、クレジットカードは必ず必要になります。現金はなるべく多く持たせたくはありませんからね。
でも、クレジットカードはあまりに種類が多すぎて、
- どのカードが海外旅行に適しているのか?
- どんな機能があると便利なのか?
- 旅行障害保険はどうなっているのか?
などなど、普通の人はなかなか知識がありません。
そんな悩める人に向けて、海外旅行に行く子供に持たせるべきカードの選び方とおすすめカードを全てこの記事でお伝えします。
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要確認!初海外旅行の子供に持たせるカードの絶対条件
海外旅行保険が付帯していること
海外旅行に保険は必須です。
海外は日本と違って医療費がバカみたいに高い国(アメリカなど)もあります。旅行先で万が一ケガや病気にかかってしまい入院でもしようものなら、冗談抜きで数百万単位の医療費を請求されたりします。
ツアーを使う場合は旅行会社から保険加入を勧められますが有料なので悩みどころ。そこで利用したいのが多くのクレジットカードに付帯されている旅行保険です。
旅行保険が付帯されたクレジットカードを持っておけば、いざ保険が必要になったときにカードの傷害保険を適用することができるので安心です。保険の適用額はカードによって異なり、一般的にカードのグレードが上がるほど旅行保険の額もアップします。
記事の最後で紹介しますが、年会費無料のクレジットカードでも旅行保険が付帯しているカードは多くあります。保険が付いたカードを持たせておけば、いざ何かあった時のために非常に役立ちますので、旅行保険の有無はカード選びの必須条件にしましょう。
【補足知識】クレジットカードに付帯される旅行保険には、適用条件が2種類あります。
「利用付帯」……旅行代金の一部をカードで支払うことが保険の適用条件。なお、空港へのタクシー代など交通費でもOK。
「自動付帯」……無条件で保険適用される。カードを持ってさえすればOK。
合わせて読みたい利用付帯・自動付帯って何?クレジットカード海外旅行保険の基本解説
国際ブランドはVISAかMasterCardに
ほとんどのクレジットカードは、申し込む際に希望の国際ブランド(決済ブランドとも言います)を選ぶことができます。
日本のカードで最も採用されている国際ブランドは、
- VISA
- MasterCard
- JCB
の3ブランドです。この3大ブランドは多くのカードで選択可能です。一段メジャー度を落とすと、アメックス(アメリカンエキスプレス)やダイナースクラブなんかも有名ですね。
さて、初海外用のカードを作るなら、国際ブランドはVISAかMastercardにしておきましょう。さらに言うと、どちらかと言えばVISAがベストです。
その理由は、世界中で最も利用可能な国際ブランドだからです。
VISAが世界シェアトップ、次いでMastercardですね。
JCBは日本産のブランドとあって日本国内ではほぼどこでも使えますが、海外に出るとシェアが一気に下がり使えない場所が多くでてきます。先進国の都心部なら使えるかもしれませんが、アメリカでも郊外・田舎の方に行くとVISAかMasterCardしか使えないところも多くなってきます。
海外でクレジットカードが使えないとなると一瞬でパニックになるので、なるべく「世界中どこでも使える」というお墨付きがあるブランド(VISAかMastercard)にしておきましょう。
⇒国際ブランドはどれがおすすめ?サービス内容とおすすめカード完全ガイド
- 海外旅行保険が付帯していること
- 国際ブランドはVISAかMaster Cardを選ぶこと
この2つは海外で持たせるカードの絶対条件です。
続いては、「できれば推奨」の条件を挙げておきます。
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初海外旅行の子供に持たせるカードにあると良い条件
年会費無料である
どうせ海外旅行の時くらいしか使わないのであれば、コストのかからない年会費無料カードの方がおすすめです。
後述するように年会費無料カードでも旅行保険が付くカードはあるので、それらを選べば困ることはありません。
⇒年会費無料のおすすめクレジットカードランキングBEST5!
ICチップがついている
ICチップは、カード券面にについている金や銀色の小さな四角いチップのことです。
このICチップがあると、パスコード入力で決済できるようになります。
海外ではパスコード認証が主流であり、サインでは売買できない場合があります。ICチップがないとカード決済ができないなんてケースもあるので、ICチップ搭載カードを選んだ方が確実ですね。
⇒クレジットカードのICチップの仕組みと役割。チップ付きとなしは何が違うのか
上限金額を設定できる
初海外に行く子供なんて、ついハメを外しすぎてクレジットカードを使いすぎてしまう可能性があります。カードの使用経験がない人から見れば、現金が減らないまま買い物できてしまうので「魔法のカード」と勘違いしてしまうのが怖いですよね。
そんなとき、カード利用の上限金額が設定できるカードだと使いすぎを防止できます。散財グセのある子供ほど要注意ですよ。
とはいえ、初めてクレジットカードを作るくらいの初心者であれば、どんなカードを作っても最初の利用限度額は30万から多くて50万程度だと思います(私の場合は30万でした)。
なので、ここはそんなに気にしなくていいかもしれません。
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【本題】子供の初海外に持たせたいおすすめクレジットカード3枚
どれも庶民向けのカードなので、初めての人でも問題なく作れます。
エポスカード
エポスカード | おすすめポイント |
年会費無料 即日発行可能 海外旅行保険:最高500万円(自動付帯) ショッピング保険:最高100万 マルコとマルオの7日間は商品10%オフ 全国5000店舗が優待価格で利用可能 |
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申し込みサイト | エポスカード公式サイト |
実際に私も海外に行くとき必ず持って行くのがエポスカードです。1番おすすめですね。
エポスカードは、WEB申し込みから即日発行できる貴重なカードです。誰にでも作りやすく、初めてのクレジットカードにはピッタリな一枚です。
年会費は永年無料なのでコストはかからず、海外旅行保険最大500万円が「自動付帯」します。前述したように、自動付帯の場合はカードを持ってさえいれば保険適用されます。年会費無料で自動付帯のカードはそう多くありません。
また、エポスカードは海外主要都市に海外デスクを設けており、いざという時に緊急連絡したり相談に行ったりとお世話になることもできます。
エポスカードを作ったときは、マルイのカードセンターに行って「旅行保険ハンドブック」をもらっておきましょう。言えば無料でもらえるので、旅行の際に持っておくと心強いですよ。
⇒海外旅行にエポスカード!旅行保険ハンドブックをもらっておこう
エポスカードはその他にも、持っているだけで全国5000店以上のお店で割引が受けられたりと、日々の生活でも大いに役立つ優秀カードです。
カード初心者向けとあって審査も優しいので、初めての一枚にはおすすめの非常におすすめのクレジットカードです。
公式サイトエポスカード
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「誰もが1枚は持っておいた方がいいクレジットカードは?」と聞かれたら、間違いなくエポスカードを推します。 基本スペックが優れているわけではありません。 年会費無料ですが、ポイント還元率は0.5%とそこ ...
リクルートカード
リクルートカード | おすすめポイント |
年会費永年無料 ポイント常時1.2%還元 審査が早い 海外旅行保険:最高2000万 国内旅行保険:最高1000万 ショッピング保険:年間200万 |
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申し込みサイト | リクルートカード |
リクルートカードは、年会費無料ながら海外旅行保険が最高2000万付帯します。額としてはかなり優秀です。
ただ、付帯条件が「利用付帯」なので、旅行代金の一部をリクルートカードで支払う必要があります。ツアー代金、交通費、宿泊費、何でもいいのでカードを使いましょう。
また、リクルートカードが凄いのはポイント還元率です。基本還元率1.2%は、クレジットカードではトップクラスの高還元率です。年会費無料カードでポイント還元率が高く、旅行保険まで手厚く完備されているカードは他にそうありません。
リクルートカードも審査が早くて評判です。エポスカードのように即日発行とはいきませんが、海外旅行まで日がない時にはすぐに作れて便利ですよ。
海外旅行ではなく日常利用のカードとしては、リクルートカードは最もおすすめできるカードと言えるかもしれません。
公式サイトリクルートカード
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JTB旅カード JMBの基本スペック
JTB旅カード | おすすめポイント |
年会費2000円 ポイント基本1% JTB販売店で最高2% JTBトラベルポイント加盟店で1~5%ポイント上乗せ JTBカードデスク 海外旅行保険:最高1000万 国内旅行保険:最高1000万 ショッピング保険:最高100万 |
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申し込みサイト | 旅行をもっとおトクに!JTB旅カードJMB |
JTB旅カードは、年会費が2000円(税抜き)かかってしまうのですが、名前の通り「旅行に特化」したクレジットカードです。
海外旅行保険は最高1000万が「自動付帯」です。
さらに、海外の主要55都市にカードデスクを配備しており、何か事故やトラブルが起きたときにも現地で日本語でサポート対応してくれるのが非常に心強いです。
その他、JTBを使うと貯まるポイントが倍増したり、JALマイルを貯めることも可能なので、総合的に旅行用カードとしておすすめです。
ただし、実は国際ブランドがJCBしかないのがネックです。世界の名だたる有名都市なら心配ないかもしれませんが、ちょっとマイナーな所へ行く場合は避けた方がいいかもしれませんね。
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まとめ
以上、初海外旅行の子供に持たせるカードの条件と、おすすめカードについて紹介しました。
初めの海外はどうあっても不安が付き物です。わからないことだらけですからね。
そんな時、クレジットカードのサービスが意外と役に立つことを多くの人は気づいていません。
いざという時に保険が利くし、海外アシスタントデスクが観光情報を教えてくれたりもします。トラブルや事故など緊急時にはサポートデスクが24時間体制で対応してくれたりもします。
海外旅行において、クレジットカードほど強い味方はほかにいません。
だからこそ、初めての海外に携帯するカードは適当に選ぶのではなく、あらゆる不安を解消し、あらゆる事態にサポートしてくれる1枚を選んでください。
今回紹介した3枚のカードは、その意味でオススメのカードとなっています。
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