ビジネスマン向けカード

アメックスとセゾンアメックスの違いを徹底比較【一般/ゴールド】

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inselhopper / Pixabay

高ステータスの代名詞と呼ばれるアメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックスカード)。豪華な付帯サービスが付いており、T&Eカードの代表的なカードと言えるでしょう。

とくにビジネスマンだとブランド力のあるアメックスカードを持ってみたいという人が多いですが、一言に「アメックスカード」といっても、

  • 本家アメックスプロパーカード
  • アメックス提携カード

の2種類があることをしっかり理解しておかねばなりません。

中でもアメックス提携カードの代表とも言える「セゾンアメックスカード」は、カードデザインもよく似ており「アメックスとセゾンアメックスって何が違うの?」という疑問が多発しています。

そこで今回は、アメックスを持ちたいなら知っておきたい「本家アメックスプロパーカード」と「セゾンアメックスカード」について、違いなどをおさらいしつつ比較していきたいと思います。

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アメックス「プロパー」と「提携カード(セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード)」の違い

セゾンパールアメックス

※左がアメックスグリーン(プロパー)/右がセゾンパール・アメリカン・エキスプレスカード

違い1:発行会社が異なる

このアメックスプロパーカードとセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード(以下セゾンアメックス)ですが、まず最大の違いは発行会社が異なることです。

  • アメックスプロパー:アメックス社が発行するオリジナルカード
  • セゾンアメックス:日本のクレディセゾンが発行するアメックス提携のカード

「プロパーカード」とはそもそも、国際ブランドをもつ企業が自ら発行しているカードのことを言います。

厳密にいうと国際ブランドでもVISAとマスターカードは自社カードを出していないので、

  • JCB
  • アメックス
  • ダイナースクラブ

これら3社が「自社発行しているオリジナルカード」のことをプロパーカードといいます。

一方で「提携カード」とは、国際ブランドを持たない一般カード会社が、他社の国際ブランドと提携して発行しているカードのことをいいます。

セゾンアメックスで言えば、日本のカード会社であるクレディセゾンが、国際ブランドであるアメックス社と提携して(アメックスブランドを借りて)発行しているカードということになります。

⇒プロパーカードと提携カードはどちらがお得?特徴の違いやメリット比較

違い2:審査するのは別々の企業のため審査基準が異なる

発行している会社が異なりますので、当然ですが審査基準も異なります

アメックスプロパーカードはアメックス社が審査しますし、セゾンアメックスカードはクレディセゾン社が審査を行います。

どちらも審査のハードルがそう高いことはありませんが、どちらかと言えば日本のクレディセゾン社の方が審査は優しく、またセゾンアメックスカードは流通系カードということもあり女性やフリーターなどでも審査通過しやすいと言えます。

アメックスプロパー セゾンアメックス
発行・審査会社 アメックス社 クレディセゾン社
審査基準 普通 優しめ

違い3:付帯サービスは提携カードの方が利用できる範囲が広い

クレジットカードに付帯するサービスにも、「プロパー」か「提携」かで違いが出てきます。

アメックスプロパーカードに付帯するサービスは当然アメックス社が提供するものに限られますが、セゾンアメックスカードのサービスはセゾン社とアメックス社の両方のサービスを享受できます

  • プロパーカードの特典:発行会社のサービスのみ
  • 提携カードの特典:発行会社+提携会社の両方のサービスあり

セゾンアメックスカードは、セゾンカード特有のサービスに加えて、アメックスの代表的サービスである「アメリカンエキスプレスセレクト」も利用できます。

これは世界各国のホテルやレストランなどで優待割引が使えるサービスで、国際ブランドとして強い力を持つアメックスならではの豪華サービスです。

1枚で2社の特典サービスを受けられるのは提携カードの魅力ですね。

関連記事海外旅行で超お得なアメリカンエキスプレスセレクトの使い方【アメックス】

違い4:ステータス性はもちろんプロパーカードが格上

クレジットカードとしてのステータス性やブランド力は、当然ながらプロパーカードの方が格上です。

アメックスプロパーは本家アメックス社のオリジナルカードですが、セゾンアメックスはあくまで「アメックス社に提携してもらったセゾンカード」ですので。

オリジナルとしてのブランド力を持つプロパーカードは、それなりに年会費も高額です。ただしその分、付帯保険の補償額であったり利用限度額の上限なんかもプロパーカードの方が高い傾向にあります。

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【一般カード比較】アメックスプロパー VS セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカード(以下セゾンアメックス)

プロパーカードと提携カードの違いがわかったところで、実際にアメックスプロパーとセゾンアメックスカードの比較を見ていきましょう。

カードランクとしてはそれぞれ、

【アメックスプロパー】……グリーン/ゴールド/プラチナ/センチュリオン(ブラック)

【セゾンアメックス】……パール/ブルー/ゴールド/プラチナ

となっています。それぞれは以下のまとめ記事にもまとめているので気になればチェックしてみてください。

 

まずは一般クラスのカードを比較してみましょう。

プロパーからは「アメックスグリーン」、セゾンアメックスは「セゾンパール」と「セゾンブルー」の2種類ありますが、最もオーソドックスな「セゾンパールアメックス」で比較してみます。

※スマホは横スクロール可能です。

アメックスグリーン セゾンパールアメックス
券面 セゾンパールアメックス
基本スペック
  • 年会費12000円+税
  • ポイント還元率1%
  • 旅行保険:最高5000万(海外・国内)
  • ショッピングプロテクション
  • オンラインプロテクション
  • リターンプロテクション
  • その他、アメックス特典多数
  • 年会費が実質無料(通常1000円)
  • ポイント還元率0.5%
  • 海外利用でポイント2倍(1%還元)
  • 電子マネーiD、QUICPayが無料発行
  • ショッピング保険:最高100万
  • オンラインプロテクション
申し込み資格 高校生を除く18歳以上/電話連絡の取れる方 同じ
公式サイト アメリカンエキスプレス・カード(グリーン) アメリカンエキスプレス・カード(グリーン)

比較1:年会費やスペック

まず格の違いが大きく現れているのが年会費ですね。

本家アメックスグリーンは年会費12000円(税抜き)と一般的なゴールドカードクラスの高さなのに対して、セゾンパールアメックスは年会費実質無料です。

セゾンパールは通常年会費1000円ですが、初年度無料に加え、年1回でもカードを使えば翌年も年会費無料になります。つまり、年1回でも使い続ければ年会費は一切かかりません。

そのためセゾンパールアメックスは、”年会費実質無料で持てるアメックス”として高い価値があり人気ですね。

ポイント還元率を見てみると、セゾンパールアメックスが還元率0.5%(永久不滅ポイント)に対して、アメックスグリーンカードはポイント還元率1.0%(メンバーシップ・リワード・ポイント)となっています。

発行会社が違うので、セゾンパールアメックスはあくまでセゾンの永久不滅ポイント、アメックスグリーンは本社アメックスのメンバーシップ・リワード・ポイントが貯まります。

還元率が倍違いますが、さすがに年会費の差を考えれば妥当です。

比較2:付帯サービス

付帯サービスは、クオリティ的にはやはりアメックスプロパーカードの方に軍配が上がります。

特に通常99米ドルの「プライオリティパス」のスタンダード会員が無料登録できる特典は大きな価値がありますね。このパスがあれば世界中のハイクラスラウンジが使えるようになります。

さらに国内の主要空港ラウンジが無料で利用でき、その他送迎サービス、手荷物無料宅配など、旅行に関するサービスでは圧倒的にアメックスグリーンの方が充実しています。

また旅行保険についてもゴールドカードクラスの保険が付帯されており、海外旅行保険では死亡傷害で最高5,000万円、傷害疾病保険でも最高100万円付帯。なおかつ国内旅行保険では死亡傷害で最高5,000万円の保険が付帯され、その他の保険も充実しています。

一方のセゾンパールアメックスは、先に紹介した「アメリカンエキスプレスセレクト」のほか、セゾンカードの特典サービスを使えますが、庶民的なサービスが多いです。

【結論】各カードにおすすめなのはどんな人?

アメックスグリーンをおすすめしたい人

アメックスグリーンカードは一般カードでありながら、年会費はゴールドカード並みに高額です。

しかし、その分ゴールドカード級の豊富な付帯サービスと保険が付帯しており、ステータス性も高く、海外に行くときも持っていて恥ずかしくないカードでしょう。

かの有名なビルゲイツ氏、バフェット氏もこのアメックスグリーンカードを利用していることは有名です。

コスパよりもステータス性を重視し、海外でもクレジットカードをよく利用する方であればこのアメックスグリーンカードをおすすめします。

>> アメリカンエキスプレス・カード(グリーン)公式サイトはこちら
【審査可能】大学生におすすめのアメックスグリーンとセゾンアメックスの魅力【アメリカン・エキスプレス】

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セゾンパールアメックスをおすすめしたい人

セゾンパールアメックス

コスパを重視してアメックスブランドを持ちたいなら、セゾンパールアメックス一択です。とかく年会費の高いアメックスブランドにおいて、実質無料で持てるのはセゾンパールの最大の魅力です。

カードスペック的にはまぁ並みの年会費無料カードといったところですが、審査も厳しいカードではないので初めてのクレジットカードとしてもおすすめできる1枚ですね。

⇒ セゾンパールアメックス公式サイトを見る
年会費無料のセゾンパールアメックスは審査時間もすぐ!即日発行可能です。

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【ゴールド比較】アメックスゴールド VS セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード(以下セゾンゴールドアメックス)

続いては、ゴールドカードも比較してみましょう。

まずは簡単な比較表を作ってみたので確認してください。

※スマホは横スクロール可能です。

アメックスゴールド セゾンゴールドアメックス
券面 セゾンゴールドアメックス
基本スペック
  • 年会費29000円+税
  • 家族カード1枚年会費無料
  • ポイント還元率1%
  • 旅行保険:海外1億/国内5000万
  • 空港ラウンジ無料利用
  • ホテルやダイニングの優待
  • エクスペディア優待
  • ショッピングプロテクション
  • オンラインプロテクション
  • リターンプロテクション
  • その他、アメックス特典多数
  • 年会費10000円(初年度無料)
  • ポイント還元率0.75%
  • 海外利用でポイント2倍
  • JALマイル還元率1.125%
  • 旅行保険:国内外最高5000万
  • 電子マネーiD、QUICPayが無料発行
  • ショッピング保険:最高200万
  • オンラインプロテクション
  • 空港ラウンジ無料利用
公式サイト アメリカンエキスプレス・ゴールドカード セゾンゴールド・アメリカン エキスプレス・カード

比較1:年会費やスペック

ゴールドカードでもやはり年会費には大きな差があります。

アメックスゴールドカードは年会費29,000円(税抜)と全ゴールドカードの中で最高峰の高さですが、対してセゾンアメックスゴールドカードは年会費が10,000円(税抜)と平均的なゴールド年会費です。

一般カードと同じくコスパは断然セゾンゴールドアメックスなのですが、本家アメックスゴールドには他カードでは代え難いブランド力があるのは間違いありません。

比較2:付帯サービス

付帯サービスにおいても、本家アメックスゴールドカードの方が圧倒的に豪華絢爛です。

プライオリティパスは年に2回まで無料利用できるほか、ゴールドダイニングby招待日和、ワインクラブなどグルメ関係の特典も豊富にあり、品格高い上質なサービスを提供しています。

アメックスゴールドの特典については語りきれないので、詳しくは下記記事も参考にどうぞ。

高い年会費の価値あり!アメックスの豪華特典サービス全部教えます【グリーン/ゴールド】

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ただし、セゾンゴールドアメックスも決して劣っているわけではありません。

とくに国内での利用が多い方、特にJALをよく利用する方であればセゾンアメックスゴールドの方をおすすめします。

セゾンアメックスゴールドはなんとJALカードよりもマイルが貯まりやすく、マイル還元率が1.125%です。

旅行保険は国内外ともに最高5000万ですが、アメックスゴールドも国内旅行は最高5000万なので互角です。年会費10000円で国内旅行最高5000万付帯するのはかなりお得ですよ。

【結論】それぞれにおすすめなのはどんな人?

アメックスゴールドをおすすめしたい人

「アメックスゴールド」は今でも憧れのカードとして語られることもあり、とにかく高いブランド力とステータス性が人気の所以です。

年会費は相応の額がかかりますが、それだけにどこに出しても恥ずかしくない1枚であり、下世話な話、女性ウケの良いクレジットカードの代表格でしょう。

もちろん、ビジネスシーンや会食などハイクラスな場にもぴったりなので、とくに男性ビジネスマンに持っておいて欲しいカードですね。豪華で高品質な特典サービスも使いきれないほど揃っています。

>> アメリカンエキスプレス・ゴールドカード公式サイトはこちら
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セゾンゴールドアメックスをおすすめしたい人

セゾンゴールドアメックス

セゾンアメックスゴールドは1万円という年会費と比較して充実したサービスがあるので、ステータス性やブランドよりもあくまでコスパ重視の人におすすめですね。

特にJALマイルが貯まりやすいカードでもあるので、JALマイラーの人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

⇒ セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード公式サイトはこちら
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まとめ

今回の比較はゴールドカードまでにしておきます。

プラチナクラス以上になると、アメックスプロパーの方は一般庶民には手が届かなくなるので参考にならないでしょう。

※アメックスプラチナ:年会費13万円
※アメックスセンチュリオン(ブラック):年会費35万円

一方のセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードはむしろ非常におすすめできます。こちらは下記記事にまとめているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

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