私は以前までプリペイドカードはLINE Payカードを使っていたのですが、LINE Payカードのポイント還元サービスが仕様変更(改悪)となったので、ポイントが貯めやすい他カードを探していました。
そこで見つかったのが、今回紹介する「Kyash(キャッシュ)」です。
Kyashはバーチャルカード(ウォレットアプリ)とリアルのカードを利用でき、年会費無料かつ利用金額の2%がポイント還元される仕様の便利なプリペイドカードサービスです。
還元率2%ってとんでもないですよね。ただし当然メリットとデメリットは表裏一体で、還元率2%の代わりにイマイチな点もありました。
実際に使ってみて実感した、Kyashの使い方やスペック、そしてメリット・デメリットを書いていきます。
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Kyash VISAカードのスペック・申し込み方法は?
まずはKyashのカードスペックを見てみましょう。
年会費 | 無料 |
申込資格 | とくに規定なし |
ポイント還元率 | 2%(翌月に口座へ自動的にキャッシュバックされる) |
利用限度額 |
※1回かつ24時間あたりの利用限度額 |
国際ブランド | VISA |
追加カード | なし |
旅行傷害保険 | なし |
電子マネー | QUICPay対応 |
何と言っても、年会費無料でポイント還元率2%という数字が最大の魅力です。
Kyashはプリペイドカードなので特典はあまり充実していません。しかし、一般的なクレジットカードを大幅に上回る高還元があり、クレジットでないのでカードを作りやすい点も素晴らしい。
アプリから申し込めばすぐに使い始められる
公式サイトkyash
Kyashは、スマホで専用アプリをインストール・起動すれば、すぐにバーチャルカードを発行できます。
電話番号などの基本情報を入力するだけで、あっという間に終わります。
ネットショッピングで使うだけならバーチャルカードがあればOKですが、コンビニやスーパーなどリアル店舗でも使いたい場合は、リアルカードを申し込まなければいけません。
リアルカードは住所や氏名といった送付に関わる情報だけ入力すれば申し込めるので、5分もあれば手続きを終えられます。
1~2週間でリアルカードが届くので、届いたらアプリ上でカードに記載されている情報を入力・有効化すれば、リアルカードをチャージや支払いに使えるようになります。
国際ブランドがVISAなので加盟店が多く、日本でも海外でも使いやすいのが便利ですね。
プリペイドカードなので審査なし
Kyash VISAカードは、チャージした金額分の支払いに飲み使える「プリペイドカード」なので、審査無しで誰でも発行できます。
審査がないのは、クレジットカードのように「借金」の要素がないからですね。事情があってクレジット審査に不安がある人でも、kyashなら発行できます。
保険などの特典はない
kyashには旅行保険やショッピング保険など、クレジットカードにはよくある保険特典がありません。あくまで支払い専用のアプリ・カードなので、さすがにクレジットカードほど手厚くはないです。
日々の支払いでkyashをメインカードに使いたい人でも、年会費無料で持てる旅行保険付きのクレジットカードはサブで1枚は持っておいた方がおすすめです。
参考年会費無料で海外旅行保険が付帯のおすすめクレジットカードまとめ
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Kyash VISAカードを実際使ってみてわかったメリット
なんといっても2%キャッシュバックが嬉しい
Kyashの最大の魅力はやはり「2%のキャッシュバック」です。ほとんどの人がコレ目的でkyashを作るでしょう。
クレジットカードでは、ポイント高還元率なものでもせいぜい1〜1.2%程度です。私が使っている「 リクルートカード 」で1.2%ですね(年会費無料)。それに比較すると2%という還元率がいかにスゴいか実感しますよね。
画像を見るとわかりますが、例えば私の場合8月に3,000円分を利用したところ、9月に2%である60円分がキャッシュバックされました。
さらにキャッシュバック額60円を9月に使ったら、その1%の1円がキャッシュバックされました。(60円の1%は0.6円ですが、四捨五入で1円となったようですね)
キャッシュバックはクレジットカードのポイントと違って、交換手続きなどが必要ないのも良いです。
キャッシュバックを受け取れるのが翌月末なので、利用後あまりタイムラグなく(数日程度で)ポイントを受け取れるLINE Payカードに比べて待ち時間が長いのは難点ですが、高還元を考えると許せる範囲でしょう。
チャージは銀行ATMやクレジットカードでできるので簡単
Kyashのチャージはセブン銀行のATMからすぐに行えます。
セブンだけでなく、ローソンなどのコンビニや銀行ATM、クレジットカードでもチャージできるので、使いやすいチャージ方法を選んで利用できるのが良いですね。
私は主にセブンイレブン内にあるセブン銀行のATMを利用して現金でのチャージをしています。
コンビニはレジで支払い手続きをするのが正直ちょっと面倒、銀行ATMも私の場合は、わざわざ遠くにある銀行まで足を運ぶのが面倒に感じます。
すぐに店舗まで歩いていけて、店員さんとのやり取りも不要なセブン銀行チャージは、手軽なので満足度が高いですね。
クレジットチャージは残高不足の時に自動でチャージしてくれるのが便利ですが、わざわざクレジットカードでチャージするなら最初からクレジット決済をしたほうが速いように思えます。
Google Pay経由でのQUICPay決済にも対応した
私は他のクレジットカードでQUICPayを使っているのでまだ利用できていないのですが、KyashはGoogle Payのアプリに登録してQUICPay決済でも使えるようになりました。
レジでカードを提示すると暗証番号やサインを求められることがありますが、QUICPayならリーダーに端末をタッチするだけで支払えるので、より簡単です。
また、Google Payではたまに支払いに応じたポイント還元のようなキャンペーンが行われることもあるので、キャンペーン参加という点でもKyashがGoogle Payに対応したのはありがたいですね。
なお、iPhoneやApple WatchのApple Payには非対応なので、iPhoneユーザーの方はご注意ください。
クレジットカードのように使えて履歴がしっかり残る
Kyashは、クレジットカードと同じようにレジで提示したり、ネットショップで番号を入力したりして支払いに使えて、私は実店舗でよく支払いに使っています。
ここまでは一般的なプリペイドカードと同じ仕様ですが、私が特に気に入っているのは、アプリから利用明細を細かい部分までチェックできることです。
見てのとおり、使ったお店や日時までしっかり確認できます。
私はよく銀行のデビットカードや他社プリペイドカードも使いますが、こういった利用に関する細かい情報を手軽に確認できないものも多めでした。
Kyashならアプリから明細を確認でき、わざわざ閲覧のため長いメールアドレスやパスワードのような会員情報を入力する手間もかかりません。(アプリ起動時の本人確認は、スマホの指紋認証や顔認証でOK)
普段の生活費における出費の見直しの役に立ったり、何を買ったのか忘れた時に確認できたりするのは、Kyashを活用する大きなメリットですよ。
実際使ってわかったKyash VISAカードのデメリット・注意点
利用限度額が最高5万円と少ない! 高額商品はkyashで買えない
Kyashは、「1回かつ24時間あたりの利用限度額」が以下のように決まっています。
1回/24時間の利用限度額
- リアルカード:最高5万円
- バーチャルカード:最高3万円
※ちなみに、1ヶ月間で12万円まで利用限度
正直、1日の利用限度額としては少ないです。リアルカードを持ってしても5万円以上の買い物では使えないことになります。
まぁ2%キャッシュバックなので多少は理解できますが、1回10万円くらいまでは許して欲しかった……!
というわけで、高額商品をkyashでガンガン買って2%還元!みたいな技は使えません。
ただし、1ヶ月間では最高12万円を使えるので、「欲しい商品を購入できる金額分のAmazonギフト券を数日間で分けて買って、支払いに使う」などの方法を使えば12万円までなら対応できます。まぁ面倒ですが。
1日3万〜5万で月12万限度なので、日用品などの生活雑費や食費などの少額決済でkyash担当にするのが正解でしょう。スーパーやコンビニで使うためにリアルカードは持っておいた方がいいですね。
私はスーパーやコンビニではkyashを使い、高額な買い物では還元率が高めな dカード GOLD を使うようにしています。
参考ステータス以上の実用性!dカード GOLDは年会費以上のポイント還元でドコモ利用者の必携カード
セブン銀行以外はチャージの最低金額が3,000円と大きめ
セブン銀行以外でKyashにチャージする場合は、1回3,000円以上のチャージが必要です。最低金額3000円というのは結構大きい額ですよね。
私のように生活費分をガッツリチャージするなら問題ないですが、ちょこちょこチャージしたい人には負担が大きいかもしれません。
とはいえセブン銀行を使えば1,000円からチャージできるので、こまめにチャージしたい人はセブンに行きましょう。
将来サービス内容が変更になる可能性がありそうで不安……
正直、年会費無料で2%キャッシュバックというのは破格すぎて、長続きしないんじゃないか……という不安があります。というのも、LINE PAYカードがまさにそれだったからですね。
LINE Payカードは以前まで2%還元でしたが、2018年11月現在は「月に10万円以上利用している」ことが2%還元の条件となって改悪されてしまいました。
参考ポイント還元率改悪も未だ使えるLINE Payカードのメリット・デメリット
あれだけ人気を博したLINE Payカードがあっさり仕様変更をしてしまったため、Kyashも最初だけ破格のスペックで利用者を集めて、後から改悪するパターンがくる可能性は無きにしもあらず…。
あくまで私の想像でしかないのですが、LINEPAYカードの前例を経験しているのでちょっと不安です(笑)。
まとめ
Kyashはチャージすればクレジットカードと同じように利用でき、年会費無料かつ2%の還元を受けられるという(今の所は)スーパーカードと言えます。利用限度額が低いのがキズですが、日常で使う少額決済専用にすればそこまで気になりません。
ずっとこの高還元率が続くとは個人的に考え難いですが、サービスが継続しているうちはできる限り活用していきたいです。