みなさんは、クレジットカードを何枚持っていますか?
まだ20代で若い人なら1枚は持っているという人が多いかも知れません。30代以上になると2枚以上持っている人が多いのではないでしょうか。
日本国内のクレジットカード発行数は3億枚を超えるので、単純計算では一人2枚以上のカードを持っていることになります。
でも果たして、クレジットカードって複数枚持ってる必要があるのでしょうか?
1枚持っておけば十分じゃない? 限度額が足りないわけでもないしなぁ……
と考えていませんか?
しかし、結論から言います。
クレジットカードは複数枚、最低でも1枚は予備のサブカードを持っておいた方が絶対に良いです。
とくに海外旅行に行く人は、”絶対!必ず!”です。
ここでは、クレジットカードを複数枚持つべき理由、メリットとデメリット、そしてサブカードにおすすめのカードまで紹介していきます。
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クレジットカードは複数枚持っておいた方がいい理由
1. メインカードを紛失or盗難の被害にあったときの予備
まず最も大事な理由は、メインのクレジットカードを紛失してしまったり、または盗難の被害に合った際にクレジットが使えなくなってしまうことです。
とくに旅行中、さらに言えば海外旅行中に紛失や盗難の被害にあったとき、予備のクレジットカードがないと致命的な問題になることは容易に想像できると思います。
また国内においても、例えばネットサービスの支払いは今やクレジット決済が基本になっていたりするので、カードを失くしてしまうと支払いができずに利用停止してしまいます。
そういった万が一の事態に備えて、予備のクレジットカードは必ず容易しておいた方が良いのです。
⇒クレジットカードを紛失した時の迅速な対処法と再発行の手順まとめ
2. メインカードが諸事情で使えなかったときの予備
紛失&盗難のケースと似ていますが、予想外のケースでメインのクレジットカードが使えないという緊急事態に陥るケースがあります。例えば以下のようなケースです。
- 磁気不良で機械が読み取れない(古いカードにありがち)
- 決済ブランドが対応していない
- 不測の事情でカードが利用停止になった
などなど、想定していなかった理由でカードが使えないケースはあります。
これらの場合でも、国内であれば現金支払いなどで臨機応変に対応できますが、海外旅行中だとかなり面倒です。
とくに決済ブランドの問題など、海外の小都市ではVISAかMasterCardしか使えない場所もかなり多いので、メインカードの決算ブランドがJCBやアメックスだと使えない可能性も大です。
そんな時に備えて、”決済ブランドの異なる”サブカードを持っておくのが賢明ですね。
予備のサブカードを持って併用するメリット
クレジットカードを複数持つことは「絶対」なわけですが、サブカードを持つことでメリットも多くあります。
それぞれのカードの強みや特典の使い分け・組み合わせが可能
最たるメリットは、複数のクレジットカードを持つことで、シーンによって最も有効に使えるカードを使い分けたり組み合わせたりすることができることです。
例えば、特定のお店では提携カードでポイントアップを狙ったり、特定の施設では優待制度のあるサブカードを使って格安料金で利用したりと、カードを複数持っていればそれだけ各カードの特典を使い倒すことができます。
お子さんがいる家庭ではテーマパークや水族館などが割引で入れるクレジットカードも多いですからね。サブカードとして持っておけば日曜日のお出かけが捗ります。
ほとんどのクレジットカードは何らかの店舗や施設と提携していますから、なるべくおトクになる場所がかぶらないカードを複数持っておくと利益を最大化できますよ。
参考記事メインとサブ!クレジットカード最強の組み合わせと使い分けを考える
複数のクレジットカードで旅行保険額を合算できる
旅行や出張の際に便利なのが、クレジットカードの旅行保険です。
年会費無料カードでも数千万、ゴールドカードクラスになると5000万〜最高1億円の旅行保険がつくので、
わざわざ旅行会社の勧める保険商品を購入する必要がないという魅力があります。
しかし、一般カードでは旅行保険が付いていないカードや、ついていても最高2000万円程度しかないカードも多いです。そんなときクレジットカードを複数枚持っていれば、旅行保険の額を合算して適用することが可能なのです。
カード1枚の旅行保険が最高2000万円でも、他に同じ額のサブカード2枚を持っていれば、3枚を合算して最高6000万円の旅行保険を付帯させることができます。
特に海外旅行に行くときは手厚い保険が欲しいので、メインカードの他に1枚か2枚、年会費無料のサブカード(もちろん旅行保険付きの)を合わせて持っていくことをおすすめします。
※死亡・後遺障害の場合は合算できません。最も高い1枚の保険額が適用されます。
⇒年会費無料で海外旅行保険が付帯のおすすめクレジットカードまとめ|
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クレジットカードの複数枚持ちのデメリットはあるの?
合計の限度額が個人の総利用枠を超えると新しい1枚が作れない可能性も
クレジットカードを複数持つデメリットとして、まずは「利用枠」の問題があります。
クレジットカード会社は、一個人に対して無制限にクレジットカードを発行するわけではありません。年収に応じてその人のトータルの総利用枠が決められていて、他社カードも含めてそれを超えた場合にはクレジットカードの発行を見合わせています。
▼あなたの総利用枠が100万円の場合▼
- A社のメインカード:限度額50万円
- B社のサブカード:限度額30万円
新しいC社のカード:限度額30万
⇨全カードの限度額の合計が個人の総利用枠を超えると作れない
つまり、それなりに限度額があるカードを複数枚持っていると、合計限度額が総利用枠に近づいていくので、新たにカードを作ろうとしたときに、利用枠オーバーで審査却下される可能性が高くなります。
クレジットカードは、保有枚数というよりは利用枠で計算されます。
なので、カード複数枚持った方がいいものの、
不要なカードは作らないようにしましょう。利用枠の無駄遣いになるだけです。
カード管理が疎かになりがち
保有カードが多くなってくると管理も大変になります。
年会費無料カードであれば年会費の支払い管理などは不要なのでラクですが、紛失のリスクはより一層気をつけなければなりません。
そして、最もありがちなのがポイントの失効です。
カードによってはポイント無期限のものもありますが、ほとんどのカードのポイント有効期限は1年か2年です。カードを何枚も持っていると、せっかく貯まっているポイントを放置しがちで、いざ使おうと思ったら有効期限が過ぎて失効していた……なんてことになりがちです。
ただ、この程度のデメリットは、メリットの大きさに比べれば大したことではないので、やはりサブカードは必ず持っておくという結論は変わりません。
メインカードとサブカード(予備)の理想の組み合わせは?
国際ブランドは分けておくと良い
まず、クレジットカードを複数持つなら国際ブランドを分けておいた方が何かと良いです。
有名どころだと「VISA」「マスターカード」「JCB」「アメリカン・エキスプレス」「ダイナースクラブ」などがありますが、中でも、
- VISA
- マスターカード
- JCB
が3大ブランドと呼ばれ、多くのクレジットカードではこの3ブランドから選べるようになっていますね。
VISAが最も世界中のどこでも使えます。その次がマスターカード。日本産の国際ブランドJCBは日本では強いですが、海外に行くと使えないケースも多いです。
所有カードの国際ブランドを分けておくことは、世界中どこでも使えるよう備えておくという点も一つのメリットですが、各ブランドごとのサービスを受けられるという点がお得です。
例えばJCBはディズニーのスポンサーでもあるので、ディズニー関連の特典サービスに強いです。また楽天カードやYahooカードなど、”JCBブランドに限りnanacoチャージでポイントが貯められる”といった独自サービスがあったりします。
詳細公共料金の支払いでポイント貯める方法。nanacoチャージを活用しよう!
JCBに限らず、VISAやマスターカードなど他ブランドにも独自のサービスがあるので、なるべく多くのサービスを受けられる目的でも国際ブランドは分けておくとお得ですよ。
各国際ブランドのサービス内容や選び方は下記記事を参考に。
参考記事国際ブランドはどれがお得?サービス内容とおすすめカード完全ガイド
利用シーンによって違うカードを組み合わせる
メインカードとサブカード、どんな組み合わせが良いかは、もちろんその人それぞれによって異なります。
旅行によく行く人であれば旅行保険や旅行関連サービスが充実しているカードを組み合わせるのが良いし、特定の店舗を頻繁に利用する人はその店舗の提携カードをメインまたはサブで1枚持っておく方が良いでしょう。
とはいえ、やはり最も一般的で王道なのは、
【高還元率カード(メイン)+ 特定シーンで効果発揮カード(サブ)】
という組み合わせでしょう。
普段利用するメインカードは基本還元率がなるべく高いカードにしてポイントをザクザク貯め、特定のシーンでは専用のサブカードを利用して最大の特典を享受するというスタイル。これが王道かつ最強です。
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サブカードにおすすめのクレジットカード5枚!
最後に、サブカードとしておすすめのクレジットカードを5枚紹介します。
選ぶ条件としては、
- 年会費無料である
- 特定シーンで活かせる
- 旅行保険が付いている
- 高還元率だとなお良し
といった所です。
サブカードなのでやはり年会費無料の1枚が良いですね。あくまでスペア的位置なので所有コストはかけたくありません。また、旅行の際に保険を合算できるので、旅行保険が付帯していることも重要です。
上記の条件を満たした厳選カードを5枚選んでみました。
エポスカード
エポスカード | おすすめポイント |
年会費無料 即日発行可能 マルコとマルオの7日間は商品10%オフ 全国5000店舗が優待価格で利用可能 |
|
付帯保険 |
ショッピング保険:最高100万 |
その他特典 |
ETCカード無料発行 |
申し込みサイト | エポスカード |
個人的にサブカードとして最もおすすめなのが「エポスカード」。ご存知、デパートのマルイが発行しているクレジットカードです。
基本ポイント還元率は0.5%ですが、マルコとマルイの7日間で10%割引などセール特典を用意しています。
しかし、しかししかし。
エポスカードが最強のサブカードたる理由は、提携している全国5000店舗以上のお店を優待価格で利用できるという優待特典にあります。
この特典の威力がスゴい。
レジャー、映画館、カラオケ、ホテル、ファミレスなど、あらゆる場所で割引が受けられます。
▼とくに強いのはテーマパーク▼
- 富士急ハイランド:大人5700円⇨5300円
- サンシャイン水族館:大人2000円⇨1800円
- 大江戸温泉物語:大人2480円(平日11時〜)⇨1986円
- 鴨川シーワールド:100円引き
- ハウステンボス:パスポートや飲食代全て7%引き
恋人や友人、家族でお出かけに行くときは、エポスカードを財布に入れておくだけでこれだけの割引が受けられます。
これだけの特典がついて、年会費無料という威力。
エポスカードをサイフに入れとくだけで、全国5000店以上のお店を格安で利用することができるスーパーカードなのです。
公式サイト エポスカード
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エポスカードの優待・割引特典のスゴさよ!これは最強のサブカード
「誰もが1枚は持っておいた方がいいクレジットカードは?」と聞かれたら、間違いなくエポスカードを推します。 基本スペックが優れているわけではありません。 年会費無料ですが、ポイント還元率は0.5%とそこ ...
リクルートカード
リクルートカード | おすすめポイント |
ポイント常時1.2%還元 審査が早い nanacoチャージ可能 |
|
付帯保険 |
海外旅行保険:最高2000万 国内旅行保険:最高1000万 ショッピング保険:年間200万 |
その他特典 |
家族カード無料 ETCカード無料 |
申し込みサイト | リクルートカード |
リクルートカードを選ぶ理由は、常時1.2%ポイント還元という還元率の高さです。
リクルートカードは年会費永久無料でありながら、基本1.2%という高還元。もはやメインカードとして非常に優秀なカードだと言えます。
リクルート発行のカードなので、じゃらんやホットペッパーなどリクルート関連サービスで威力を発揮します。
例えば……
- ポンパレモール(オンライン通販)⇒ 還元率4.2%(クレジット1.2% + 買い物ポイント3%)
- じゃらんnet(ホテル・宿予約サイト)⇒ 還元率3.2%(クレジット1.2% + 買い物ポイント2%)
もちろん、旅行保険も海外・国内ともに充実しています。ただ、海外2000万と国内1000万とやや少額なので、他のカードと合算させましょう。
エポスカードのような強力な特典はないものの、年会費永久無料でポイント高還元と基本スペックがシンプルに最強です。
公式サイト リクルートカード
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リクルートカードの国際ブランドはVISAとJCBどっちがおすすめ?審査基準やサービスの違いを比較
年会費永年無料かつ、ポイント還元率1.2%と超高く、連携できる電子マネーが豊富で、旅行保険まで完備しているという弱点なしの最強リクルートカード。 年会費無料カードとして当サイトでもおすすめNo1として ...
dカード
dカード | おすすめポイント |
年会費無料 ポイント還元率1% ローソンで常時3%オフ 電子マネーiDでポイント貯まる |
|
付帯保険 |
ショッピング保険:最高100万 |
その他特典 |
ローソン3%オフ ケータイ補償最大1万円(ドコモ) ETC初年度無料 家族カード無料 |
申し込みサイト | dカード |
ドコモ公式クレジットカードであるdカードは、ドコモスマホユーザーなら一択のカードです。
なぜなら、特典で年間最大1万円のケータイ補償がつく他、ワンランク上のdカード GOLDはドコモスマホユーザーなら実質年会費無料で持つことができるからです。
ドコモスマホの人、わざわざ有料で端末補償のオプション付けていませんか? 無料のdカード持っていれば一般カードで最高1万円、ゴールドカードなら最高10万円の補償がつきますよ。
GOLDdカード GOLDでポイント10倍!? ドコモユーザーは実質年会費が無料に!
年会費は無料になります。
そんなdカードと言えば、ローソンです。「ローソンでの買い物がいつでも3%オフ」とCMでバンバン流れている通り、ローソンでdカード決済するとクレジット請求時に自動で3%オフしてくれます。
さらにさらに。
3%オフになるだけでもスゴいのですが、それだけに留まらず、さらに割引後の金額に対して1%のポイント、さらにさらにカード提示によって1%のポイント、が付与されます。
つまり総合すると、【3%割引 + 金額1%のポイント + カード提示で1%のポイント】で合計5%分もおトクになるのです(約5%)。
結論をまとめると、ドコモユーザーなら間違いなく最もお得なカードです。早くdカード GOLDを目指しましょう。
その他の人にとってもサブカードとしては優秀です。ローソンを利用する人は”買い”です。
公式サイト dカード
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dカードはドコモユーザー以外も全然おトク!ローソンが最高5%お得になるだけでメリット大
かつて、ドコモの公式クレジットカードと言えば「DCMX」でしたが、2015年12月に共通ポイント「dポイント」をスタートしたことから、「dカード」へとリニューアルされました。 共通ポイントである「dポ ...
楽天カード
楽天カード | おすすめポイント |
年会費無料 1週間のスピード発行 ポイント還元率1% 楽天市場でポイント2倍 楽天Edy付き |
|
付帯保険 |
海外旅行保険:最高2000万 紛失盗難補償 |
その他特典 |
毎週土曜日「楽天感謝デー」で3%還元 |
申し込みサイト | 楽天カード |
楽天カードは、楽天市場で最もポイントが貯まるクレジットカードです。当たり前ですが。
基本ポイント還元率も1%と高いですが、楽天市場ではポイント2倍、さらにキャンペーンが多発するので、還元率5%以上になることも珍しくありません。ほかの楽天サービス(格安SIMの楽天モバイルなど)利用者に向けたポイント倍増特典もあります。
ひとまず、楽天でショッピングをする人は必ず持っておきたいカードですね。
また、先に紹介したように、JCBブランドに限り、nanacoチャージでポイントが貯まります。税金や公共料金の支払いでポイントを貯めたい人はJCBブランドが良いですよ。
公式サイト 楽天カード
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楽天カードの国際ブランドはJCBがおすすめ!メリットはnanacoチャージやディズニー特典
会員数1600万人以上、星の数ほどあるクレジットカードの中で最も発行数が多い「」。 楽天カードは国際ブランドを「VISA」「Master Card」「JCB」「AMEX」の4種類から選択できるのですが ...
イオンカード
イオンカード | おすすめポイント |
▼イオンで最強▼ 毎月20日と30日は買い物5%オフ 毎月5のつく日はポイント2倍 毎月10日もポイント2倍 毎月15日は55歳以上限定で5%オフ |
|
付帯保険 |
カード盗難補償 |
その他特典 |
電子マネーWAON搭載 家族カード無料 ETCカード無料 |
申し込みサイト | イオンカード(WAON一体型) |
イオンのクレジットカードであるイオンカード、生活圏内にイオンがある田舎や地方では最強カードです。
ご存知の通り、イオンは1ヶ月のうちにセールを連発し、イオンカードを持っていれば最大の恩恵を受けられます。
- 毎月20日と30日は買い物5%オフ
- 毎月5のつく日はポイント2倍
- 毎月10日もポイント2倍
- 毎月15日は55歳以上限定で5%オフ
おすすめというより、生活圏内にイオンがある人はメインなりサブカードなり必ず1枚作っておきましょう。
公式サイト イオンカード(WAON一体型)
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WAONポイントならイオンカードセレクト!お得な貯め方・使い方を解説します
イオングループを利用している人であれば、WAONを活用している人が多いと思います。電子マネーWAONは、スーパーやコンビニでスピーディーに決済できておつりのやり取りも必要のないので便利ですよね。 そん ...
まとめ
クレジットカードのおトク機能を使いこなせている人はあまりいません。
カードの特徴や特典の使い方を知っておくだけで、あらゆる場所、あらゆるシーンで割引が使えたりポイントが貯まったりするのです。
クレジットカードを複数枚持っていても、使いこなせなければ宝の持ち腐れ。ただ何となく作るのではなく、利用シーンや目的に沿ったサブカードを作りましょう。